JICA海外協力隊の世界日記

エジプトからアッサラーム・アレイコム

ドタバタな1日

今年2月に、職業訓練所で制作した商品を扱うアンテナショップが、市内の中心部にリニューアルオープンしました。今回もILOの資金援助によって改装工事が行われ、モダンなデザインのお店になりました。この店舗のこと、エジプトで作られている手工芸品をもっと地元民にプロモーションする必要があると考え、店舗の広報活動を兼ねて、「新商品の展示会」を開催してはどうかと配属先に提案しました。関係者から、承諾を得て4月26日の夕暮れ時〜3時間、イスラー(ミシンの職業訓練所)で制作された新商品を展示することになりました。

イスラーには、事前に展示会を行うことを伝え、手工芸隊員から制作指導を受け、展示会までに商品を完成させてほしいと伝えました。しかし、イスラーは地元民からの仕事(洋服の直しなど)もあり、展示会1週間前になっても、なかなか新商品の制作に集中する時間が持てず、「大丈夫かな…。」と心配になってきました。個人的な用事で、展示会前にハルガダを数日離れなければ行けないこともあり、「納期に間に合うように、制作してよ。」と念押し、彼女たちも「大丈夫だ。」というので、どうにかなるだろうと思っていました。

展示会前日、イスラーに行ってみると、まだまだ作業が終わっていません。しかし焦っても怒ってもしかたないので、今日中に商品を仕上げて貰うようお願いしました。イスラーの営業時間は、9時半〜14時半まで。12時半を過ぎて、ようやく作業に取り掛かることができました。ミシンの技術レベルが高い女性たちなので、手工芸隊員の説明をすぐに飲み込み、凄い勢いで作業を進めていました。関心したのは、お互いが協力していること。手が空いたら「自分に出来る作業はないか?」と声を掛け合っていました。イスラーで勤続年数が一番長いボスのサバーハは、ミシンで指を切って血が出ているにも関わらず、布で応急処置をして最後まで一生懸命作業してくれました。皆の協力のお陰で、無事に商品が完成して良かったです。

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