JICA海外協力隊の世界日記

エジプトからアッサラーム・アレイコム

幼児教育ボランティア

今回は、幼児教育隊員と活動について書きたいと思います。幼児教育隊員は、社会連帯省・家族子供部のメンバーとして、主に保育園巡回やセミナーを通じて、保育士の底上げに取り組んでいます。

社会連帯省は保育園のみ管轄しています。幼稚園は、教育省の管轄になります。

先日、隊員たちの巡回先を見せて貰いました 。その日は、隊員2名が保育園の乳児クラスで活動していました。乳児クラスには、生後3ヶ月〜1歳までの子供が10人程度に対してエジプト人保育士補助(保育士をサポートする人。保育士より給料が安い)が2名がいました。隊員たちは、おもちゃを使って子供たちと遊んだり、保育士補助たちに色々と提案をしていました。ペットボトルのおもちゃが壊れているのを見つけた隊員が、「ペットボトルの破れた箇所で、子供が手を切ったら危ないね!エジプト人保育士たちと一緒に修理しよう。」と話していたのが印象的でした。ボランティアが率先して何でもするのではなく、エジプト人たちに「気づき」を与えるよう意識して活動に取り組んでいるのがわかりました。

ぼエジプトでは、読み書きができれば特別な資格がなくても保育士として働けるため給料が安く、ハードワークという理由もあり、離職率が高いそうです。「モチベーションが低い保育士もいれば、厳しい就労条件でも、子供たちのことを考え頑張っている人もいる。」と同期は話していました。頑張っても給料が変わらないなら、頑張らなくても仕方ないのかなと諦めてしまいそうになりますが、同期は諦めずに色々なアプローチを考え悩んでいるようでした。違った職種のボランティアでも、彼らの活動から学ぶことは多くあります。ボランティアの活動に終わりはなく、限られた期間で何が出来るのか日々、思考錯誤の連続です。

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