JICA海外協力隊の世界日記

エジプトからアッサラーム・アレイコム

ラクダの編みぐるみ

10月下旬から、手工芸ボランティアと一緒に職業訓練所を巡回しています。私には、洋裁やかぎ編みの専門的知識がないため、手工芸隊員が新商品に関するアイディアや技術的な指導を行い、私は 職業訓練所を取り巻く情報を提供し、協力して職業訓練所の底上げをサポートしています。

先日、巡回先の施設ナーディ(かぎ編みの職業訓練所)にて、ラクダの編みぐるみを施設長ハーラに指導しました。ハーラは以前、ミーナ(かぎ編みの職業訓練所)に訓練生として6年間通っていました。ハーラは、いつも商品製作に貪欲で次から次に新しいモノを作ってきては「どう思う?」と意見を求めます。今回、手工芸ボランティアが提案したラクダの編みぐるみも「是非習いたい」とのことで、毎週少しづつかけて、作り方を指導しました。このラクダの編みぐるみは、手工芸隊員がエジプトに来る前に、日本でかぎ編みの先生(江端洋子先生)から学んだもので、完全なオリジナルです。嬉しかったのは、最初から最後までハーラが真剣に取り組んでくれたこと。「教えて!教えて!」と言うわりに、訓練所に来なかったり、途中でやる気がなくなったりとゆうのはエジプトでは日常茶飯事ですが、彼女は始終真剣でした。材料もほぼ全て彼女が用意してくれたので、ハルガダにある材料で作ることができました

以前から、かぎ編みの施設で、エジプトらしい可愛いお土産が作れればなぁと考えていたので、手工芸隊員のおかげで、エジプトらしいかぎ編み商品を形にすることができ、とても嬉しいです。編む人の力加減によって、ラクダの大きさ、形に違いがでて、それぞれ味があります。手作り感たっぷりで可愛いです。出来上ったラクダを手に、ハーラは凄く嬉しそうでした。彼女が今後、施設に通う女性たちを対象にラクダの編みぐるみを指導するそうです。ハーラの施設が継続して製作を続け、少しでも多くの方に購入して頂けることを願います

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