JICA海外協力隊の世界日記

エジプトからアッサラーム・アレイコム

議会選挙はじまる

議会選挙が始まりました。せっかくの機会なので、エジプトの選挙について調べてみることにしました。選挙は国内27県を半分に分け、10月18日からと11月22日からの2段階に分け実施されます(国内投票)。去年、憲法が修正され、議会は2院制から1院制となり、定数は596席で、選出議席は568席、残り28席は大統領が任命します。

議員は、個人代表制と名簿制によって選出されます。

個人代表制は、政治家個人に投票する方法です。エジプト205区から、448人の議員が選出されます。其々の区で、人口の規模により、議員の定数が1人、2人、3人、4人と異なります。議員の定数が1人の地区では、有権者は政治家1人に投票し、定数が2人の区では、2人に投票するそうです。過半数票を獲得した個人が、その選挙区で議席を獲得できます。

政治家個人への投票(個人代表制)と同時に、有権者は「名簿」にも投票します。これを、名簿制といいます。様々な政党が連合(名簿)を結成し、選挙区に提出します。名簿制の選挙区は、以下4地区です。西デルタ区(定数15)、東デルタ区(定数15)、カイロ&中部デルタ区(定数45)、上エジプト区(定数45)、合計120議席。有権者は各選挙区に提出された名簿の中から1つを選び、投票します。たとえば、カイロ市民であれば、カイロ&中部デルタ区に提出された候補者名簿から1つを選びます。過半数票を獲得した名簿が、その地区の定数議席すべてを獲得できます。

*選挙方法について、中東調査会の記事を参照させて頂きました。

街中のいたるところで、候補者のポスターを見ることができます。気になったのが、候補者ポスターに描かれているイラストです。上の写真の候補者は、顔写真の横に「のイラストが描かれています。其々の候補者によって、異なったイラストが描かれています。同僚に、「このイラストは何を意味しているの?」と聞きました。イラストは、候補者を識別する「目印」のようなものだそうです。エジプトは識字率が低いため、字が読めない人でも、事前に投票したい候補者のイラストを確認し、投票用紙に記載されたイラストに☑することで投票できるシステムだそうです。

選挙当日は、選挙会場の前に警官が沢山立っていて、厳粛なムードでした。音楽が鳴り響いている会場もありました。選挙会場は、住んでいる地域によって決まっているそうです。選挙前から同僚たちに、「選挙に行くの?」と聞きましたが、行くと答えた人は半分くらいでした。

エジプトでは2013年夏の政変で議会が解散され、議会不在のまま、大統領の承認により法律が制定されてきました。今年3月に議会選挙が行われる予定でしたが、選挙法の不備により延期となり、ようやく実施となりました。年内に議会が発足する見通しとなっています。

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