JICA海外協力隊の世界日記

みんなあのねのセネガル便り

みんなあのね、「ひとつの段ボール箱から」

わくわくすること、ものごとを楽しむこと、

それらは子どもたちにとって大きな力となる。

遊びから学ぶこともたくさんあることを、

先生方に伝えたくて、段ボール工作をした。

段ボールの空間を「海」に見立て、

子どもたちと魚や海藻、流木をつくった。

完成後は、釣りをして遊ぶこともできるように

魚には口元に毛糸や布の輪をつけた。

もちろん釣り竿も子どもたちとつくった。

任地サンルイは大西洋に面していることもあり、

子どもたちにとって海は身近な存在だ。

しかし、海で泳いで遊ぶ子どもは少ない。

「海の中ってどんな世界かな?」

そんな問いかけから制作を始めた。

「どんな生き物がいるかな?」
「その生き物はどんな大きさかな?」

「何色かな?」

「なにを食べているかな?」

子どもたちと先生方と私と、

みんなで想像してイメージを膨らませていく。

想像したものを工作で表現していく。

想像した色を塗っていく。

想像した生き物を、段ボールで。

今回の制作にあたり、

大人のホビークラブの時間を利用して、

充分な事前準備もすることができた。

材料を集めたり、段ボールを切ったり、

子どもがどんな反応するのかわくわくしながら。

先生方が段ボールを

切りやすいサイズに切っておいてくれたおかげで、

子どもたちも段ボールをハサミで切ることに

チャレンジすることができた。

先生方が、

子どもの反応を想像しながら準備を進めてくれたおかげで、

当日、材料などの物が足りなくなったり、

「ごめん、今日、それはないんだ」と言ったりすることがなかった。

先生方が楽しんで準備してくれたからこそ、

子どもたちに今回の段ボール工作の楽しさを伝えられたと思う。

先生方が楽しんで準備に参加してくれることが増えてきた。

活動に対する提案をしてくることも増えてきた。

段々と、先生方と私の歩幅が近づいてきたように思う。

幼稚園では、子どもたちが主人公であるけれど、

先生方だって主人公になれる。

先生方にも夢中になってほしい。

子どもたちは日々成長している。

どんどんできることが増え、上手になっていく。

そのスピードは子どもによって違うけれど、

活動をしながら子どもたちの成長を実感している。

子どもたちの「がんばる力」がすごい。

さて、この「釣り」で

子どもたちは遊びながら何を学んでいくのか。

順番を待つこと、譲ること、

壊れないように大切に扱うこと、

遊び終わったら片づけること、

楽しみながら、たくさんのことを学んでほしい。

その姿は先生方の目にどう映るのか。

今日も先生方と協力しながら、

子どもたちの笑顔のために、活動を進めていきます!

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