みんなあのねのセネガル便り(西村隊員は帰国しました。)

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西村 綾介
神奈川県

タイプ/職種
青年海外協力隊
青少年活動
派遣国
アフリカ
セネガル サンルイ州サンルイ市
一言メッセージ
ボクでなきゃ!キミでなきゃ!たわむことのできるしなやかな軸をもって、子どもたちの笑顔のために力を合わせて頑張ります。

 

みんなあのね、「わが友よ~!」

2017.02.25

活動 生活

セネガルの子どもたちは、写真が大好きだと思う。

地域によっては、写真を撮られることを嫌がる方もいるし、

宗教的な理由で断る方もいるけれど、

私の生活で出会う方々は、喜んで写ってくれる。

活動先の子どもたちも写真が大好きである。

活動先のシテニャフ幼稚園は、

毎日、午後の30分ほどを、コーランを学ぶ時間にあてている。

先日、そのコーランの先生が突然来られなくなり、空き時間ができた。

自由遊びをしていたところ、

年少クラス担任のトントンパテが、「お便りの写真を撮ろう」と言い、

決めポーズで写真を撮ることになった。

お便りは、2年目から新しく始めた活動のひとつで、

園の様子を毎月写真とともに保護者の方々へ向けて伝えるものだ。

お便りの中の写真が保護者の方に人気で、

楽しみにしてくださっている保護者の方もいる。

残念ながら、園の様子に興味がないのか、忙しいのか、

理由はわからないが、

子どものリュックにいれたお便りが

34日入ったまま、ということもある。

さて、今回、お便りに載せる写真のうちの一枚が、一番上の写真である。

トントンパテがポージングを考え、撮影した渾身の一枚である。

この子どもたちの何とも言えない表情と、

その隣で笑うアシスタントタタンバーチョの姿がたまらない。

日本とセネガルで幼稚園の役割は異なり、

宗教や文化の違いもあって戸惑うこともたくさんあったけれど、

こうして、先生方もいっしょに笑ってあたたかい雰囲気のクラスになり、

私はとてもうれしい。

子どもたちとペットボトルと段ボールを利用したヒコーキつくりをした。

ペットボトルの機体に段ボールの翼をつける作業は

年少クラスの子どもたちには難しいので、

先生方とパーツづくりを授業前に行い、

事前準備と子どもたちの達成感のバランスを取れるようにした。

色をつけたり、窓を描いたり、

テープでデコレーションをしたり、

オリジナルのヒコーキを子どもたちは作っていく。

ヒコーキの音はどんな音だろうか。

キーンと飛んでいく?

ビューンと飛んでいく?

シテニャフ幼稚園の子どもたちは、

ヒュゥゥゥゥとヒコーキを飛ばしていた。

大空に飛んでいくヒコーキは、

やっぱりかっこよくて、

やっぱり私は好きだ。

子どもたちは、自分で作ったヒコーキを片手に

園庭を走り回っていた。

私の住むサンルイ島は、南北に2500メートル、東西350メートほどの

セネガル川に浮かぶ三角州である。

こちらでも何度かお伝えしている通り、

植民地時代の様子を今に伝える建築群が

ユネスコ世界遺産に登録されていることもあり

サンルイの名はセネガル国内外では有名である一方で、

島自体は大きなものでもなく、町の規模も特別大きいわけではない。

そのため、島の中には顔馴染みの存在の人がたくさんいる。

友だちの友だちは、自分の友だち、という人が多いここセネガルでは、

「わが友よ~!」と声をかけられることがある。

町の商店のおじさんや軒先で洗濯をしているおばさん、

露店を開いているお兄さんも「わが友よ~!」である。

赴任した当初は、どこで会ったか思い出せずに困ったものだが、

いまでは、島の住人の方いうだけで、笑顔で挨拶を交わす。

「あなたの友だちになった覚えはない!」と怒りたくなるような

少し人を馬鹿にしているような挨拶をしてくる人もいるけれど、

根っこから陽気なセネガル人に悪気はないのだと思っている。

…と、自分自身に言い聞かせているところもあるのだが。

さて、買い物のときは、そのようなわが友たちに、

「本当に私の友だちなら安くしてよ!」と言っていつも値切っている。

「セネガル人よりもケチだな」と言われたときは、

さすがに少し恥ずかしくなってしまった。

わが友がたくさんいるサンルイ島は、今日も穏やかな日が続いている。