2017/12/04 Mon
その他 帰国後発信
みんなあのね、「私が好きだった景色をー追伸ー」


私の好きだったセネガルの景色を。
追伸。
家族が、仲間が、地域の人が、集まる空間が好きだった。
喜びを分かち合うため、悲しみを乗り越えるため。
何十人と集まるとき、一人一人と握手をし、
定型文通りの言葉を交わしていた挨拶。
セネガルの挨拶は長いと感じていたが、
今なら挨拶の大切さがわかる気がする。
私の好きだった朝の通勤路。
私が開くアトリエに来るタリベや路上で生きる子どもたちが、
朝ご飯やお金や物を乞いに路上に立ち始める時間と、
私が幼稚園に行く時間が同じだった。
「またあとでね」で始まる朝が好きだった。
お店の前を通ると、店の中から聞こえる日本語。
「あなたはセネガル人!私は日本人!」
私は、いつも道端から店内に向かって
「あなたはサイサイ!私はまじめ!」と言っていた。
サイサイとは、お調子者という意味の現地の言葉。
決して純粋無垢ではないイトーさん、
でも彼の笑顔と優しさとユーモアに助けられていた。
大好きだった、イトーさんのいる景色。
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