JICA海外協力隊の世界日記

みんなあのねのセネガル便り

みんなあのね、「私が好きだった景色をー追伸ー」

私の好きだったセネガルの景色を。

追伸。

家族が、仲間が、地域の人が、集まる空間が好きだった。

喜びを分かち合うため、悲しみを乗り越えるため。

何十人と集まるとき、一人一人と握手をし、

定型文通りの言葉を交わしていた挨拶。

セネガルの挨拶は長いと感じていたが、

今なら挨拶の大切さがわかる気がする。

私の好きだった朝の通勤路。

私が開くアトリエに来るタリベや路上で生きる子どもたちが、

朝ご飯やお金や物を乞いに路上に立ち始める時間と、

私が幼稚園に行く時間が同じだった。

「またあとでね」で始まる朝が好きだった。

お店の前を通ると、店の中から聞こえる日本語。

「あなたはセネガル人!私は日本人!」

私は、いつも道端から店内に向かって

「あなたはサイサイ!私はまじめ!」と言っていた。

サイサイとは、お調子者という意味の現地の言葉。

決して純粋無垢ではないイトーさん、

でも彼の笑顔と優しさとユーモアに助けられていた。

大好きだった、イトーさんのいる景色。

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