みんなあのねのセネガル便り(西村隊員は帰国しました。)

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西村 綾介
神奈川県

タイプ/職種
青年海外協力隊
青少年活動
派遣国
アフリカ
セネガル サンルイ州サンルイ市
一言メッセージ
ボクでなきゃ!キミでなきゃ!たわむことのできるしなやかな軸をもって、子どもたちの笑顔のために力を合わせて頑張ります。

 

みんなあのね、「バスに乗って」

2017.04.08

文化 生活

私の住むサンルイは、どこを通るか決まった路線バスがある。

運賃は100FCFAで、市内の端から端まで乗っても150FCFAだ。

日本円にして20円から30円ほどである。

朝は込み合うことが多いうえ、バスは狭い。

通勤で使う人も多いが、朝一番で市場に買い物に行く女性も多く、

市場帰りの女性はバケツいっぱいに野菜や魚をいれて乗車してくる。

ドアは閉めずに走ることが多く、

混雑しているときは体がドアからはみ出ている人もいるほど。

乗るときや降りるとき、

お互いが譲り合って、通り道をあけたり、

お互いの荷物を運び合ったりしている。

バスには、運転手と車掌が乗車していて、

車掌のもとで運賃を支払い、乗車券を受け取る。

しかし、込み合ったときには車掌のもとへ行くことができない。

そのとき、どうやって運賃を支払うのか。

車掌のもとへ行けない人は、乗車賃を前に座っている乗客に渡すのだ。

その人は、また前の人へ、また前の人へ、

そうして車掌のもとへ運賃が届く。

おつりがある場合、車掌の手から、10人ほどの乗客の手をわたって、

おつりは無事に、その人のもとへ届く。

おつりが届かなかったことも、乗車券が届かなかったことも

私は一度もないし、そのようなことが起きた話も聞いたことがない。

日本の電車やバスには優先席のあることが多い。

しかし、ここセネガルには優先席はない。

3人くらいの子どもを連れたお母さんが一人で乗ってくれば、

バスの中のおじさんが、子どもたちを抱っこして、バスに乗せてあげ、

高齢の人が乗ろうとすれば、ほかの乗客が手を貸し、

若者は席をあけて待っているし、

荷物が多い人が乗れば「ここにおいていいぞ」と場所をあけて、

荷物を運び入れてあげる人がいるのだ。

毎日、バスの中は優しさでいっぱい。

バスの中で顔見知りに会うこともしばしばある。

「こんにちは」

「元気にしている?」

「家族も元気か?」

「シゴトの調子はどうだ?」

「暑さは辛くないか?」

と長い挨拶がバスの中でも行われる。

初めまして、の人が隣に座っても、

同じように長い挨拶が行われ、

「神様のおかげで」と締めくくる。

ちなみに、

サンルイを走るバスに降りるときに合図を送るブザーはない。

「ここで降ろして!」とアピールするか、

運賃を支払うときに車掌に伝えておくのが一般的である。

どこを通るか決まった路線バスのほかに、

カーラピッドと呼ばれる乗り合いバスもある。

庶民の足のカーラピッドは、

青と黄色で鮮やかに装飾されていることが多く、

フロントには大きな目玉が描かれ、

イスラム教のお言葉が書かれている。

カーラピッドには基本的に窓はあるが窓ガラスはなく、

バスが走っているときに受ける風が心地よい。

先ほど紹介した路線バスの初乗り運賃は100FCFAで、

カーラピッドは、50FCFAである。

朝夕の混雑時は車内から溢れて

後方のドアにしがみ付いている方がたくさんいる。

降りるときは、車体をトントン或はバンバン叩くか、

車掌に下車の意思を伝えるのが一般的。

バス停はないので、乗り降りは自由で便利である。

セネガルへお越しの際は、

一度乗車してみてはいかがだろうか。