JICA海外協力隊の世界日記

ゆとり太郎の「酸いも甘いも、塩っぱいも。」

ゆとりは何しにベトナムへ!?

シン チャオ!(ベトナム語の挨拶)

 コロナによる2年間の待機期間および各種訓練を乗り越え、素敵な同期隊員4名で、
共にベトナムに来れたことを大変嬉しく思います(私は、写真の左から二番目で、赤い法被を着てます)。

まずは、サポートして下さっている皆様に、この場を借りて御礼申し上げます。

メコンデルタにおける農地の塩害

メコンデルタ

 ベトナムの南西部、有名なメコン川の三角州「メコンデルタ」。ベトナムの農地の約20%を有するメコンデルタは「イネの三期作」が盛んな地域で、至る所に広大な水田が見られます。

*三期作:一年間に、同じ土地で、同じ作物を、三回栽培すること(二期作と二毛作の違いは?)。

塩害

 そんなメコンデルタの農地において「塩類集積」、つまり塩の蓄積による「塩害」が発生・拡大しており、水田や水田転換畑で作物を育てられなくなってきています。このままの状態が続くと、2040年までにメコンデルタの半分の農地(ベトナムの農地の1割)が塩害に遭うと予測されています。

原因

 塩害の原因は「水力発電ダムによるメコン川の河川水量の低下」および「地球温暖化に伴う海面上昇」、「コメの価格下落に伴う水田の使用方法の変化」であると考えられています。

 

私がベトナムに来た理由

①メコンデルタの農地における塩害対策。

 農地から塩を吸収・除去が可能な野菜「アイスプラント」のメコンデルタにおける露地栽培技術を確立し、メコンデルタの農地の塩害対策に役立てたいです。湛水の少ない環境において、乾燥に強い野菜を用いることで、低コストな除塩が可能となります。このように植物を用いた環境修復のことを「ファイト レメディエーション」と言います。

 日本の温帯気候とは異なる、「熱帯気候(雨季・乾季)」に則した栽培方法を見出すことが最大の課題です。

②農家の所得向上。

 メコンデルタの都市部における平均所得は3万円程度。アルバイトの時給は108円程度。農村部における農家の平均所得はそれ以下だと言われています。所得向上を求める農家の1つの選択肢になればと思います。

 ベトナムに馴染みのないアイスプラントの普及と食の安全性の確保が課題です。

③熱帯農業・農学の知識と経験の融合。

 長年、大学の熱帯作物改良学研究室で、熱帯作物に携わってきましたが、出張で熱帯に行く程度で、熱帯での農業経験はゼロでした。机上で学んだ知識があっても、実践的な知識には乏しく、深みがないと感じておりました。熱帯に長期滞在できる貴重な機会を活かし、熱帯の農業・農学を現場で幅広く吸収し、成長の機会とします。

 熱帯の植物や昆虫、動物との出会いを楽しみながら、得られたことを社会還元出来るよう励みます。

長いようで短い2年間!

私が経験するベトナムでの物語(酸いも甘いも塩っぱいも)に、しばしお付き合いください。

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