JICA海外協力隊の世界日記

ガッツ・クークアの奮闘記 @ガーナの教育現場

活動先の紹介〜教育事務所 in Ghana〜

Akwaaba!今回は私の配属先について紹介します!

私は、Ghana Education Service(GES)エクムフィ郡事務所に配属されています。

教育委員会のようなもので、学校巡回をして学校や授業をモニタリングする部署があったり、試験管理や教員研修の企画・実施をしている部署があったり、教員採用の人事を行なっている部署などがあります。その中でも、私はモニタリング部署に所属して、学校巡回をしているオフィサーと一緒に学校巡回をしに行ったり、新しい学校の建設地見学に行ったり、各学校の行事に招待してもらって参加したりしています。私のカウンターパート(CP)は幼児教育担当オフィサーですが、幼児教育の他にもUSAID支援の研修担当をしていたり、その他の研修運営に関わっている敏腕オフィサーです。

その他に自分の活動として、巡回するだけでなく、いくつかの学校で先生と一緒に算数・数学の授業をしたりしています。事務所にいるだけでなく、学校に通うことで学校の先生方や生徒と深く関われることに加え、現場での課題がよく見えます。

学校を巡回する中で、小中学校生徒の計算力の低さが目立ったので、計算力を上げるために、計算力を使ったゲームをクラスに導入したり、掛け算九九マスターチャレンジをしたり、現地の先生と一緒に工夫して授業しています。子供たちは全力で楽しんでくれるので、吸収力も高く、毎日学校に行くのが楽しいです!

その他にも、日本の文化紹介をしたり、キャリアガイダンスを企画したりしています。活動についてはまた詳しく紹介できたらと思います。

配属されているエクムフィ郡は、人口の約40%が15歳以下(中学生以下)!子供達がとても多いので、初等教育が大事な郡です!そして、常に新しい学校が建設途中です。

エクムフィ郡は、生徒数の増加に伴って他の郡から分離してできた郡で、まだ歴史は10年ほどしかありません。なので、やることはたくさんあります!

学校増加に伴う教員不足やカリキュラム新訂に伴う教科書不足(新しい教科書がまだ支給されていません)など、課題は多いです。

ガーナでは、幼稚園・小学校(6年)・中学校(3年)が併設されていて、各学校で各学年1教室ずつあります。多い学校で1クラス50人ほど、少ない学校では1クラス数人しかいません。エクムフィはまだ人口密度が低い地方の郡なのでそれくらいですが、もう少し人口の多い場所だと1クラス100人くらいいる学校もあるそうです。

就学率は高く、ほとんどの子供が中学校までは通っている印象です。2017年には公立高校無償化が導入されたので、高校への進学率も高くなっています。


コロナ前は9月始まりの7月終わりのスケジュールでしたが、2020年に学校が1年ほど一斉閉校になり、2021年に学校再開した際に、1月始まり12月終わりのスケジュールに変わりました。

冬休み休暇から帰ってきた時は、みんなに会えて心なしか先生も生徒も嬉しそうでした。冬休み中に乾季に入ったので、ドアや窓の隙間から砂埃が入り、汚くなってしまっていた教室を校長先生と学校の近所に住む生徒が開校前日に大掃除していました。

幼稚園から中学校まで併設されているので、入学式のようなものはないようです。生徒たちは無事に次の学年に進級しており、学校に出向いたら「私もう2年生だよ!」「私もう中学生だから制服変わったよ!」などと誇らしげにしていて可愛かったです。

今学期も先生と生徒と一緒に成長していけるように活動していきたいです。

それでは、Nyame yadoma Okyenna! (God willing tomorrow!)

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