JICA海外協力隊の世界日記

ガッツ・クークアの奮闘記 @ガーナの教育現場

現地語・ファンティ語を学ぼう!〜メパウチョの国より〜

Akwaaba!(ようこそ)

今回は私の住んでいるセントラル州で使われている現地語、ファンティ語について紹介します!

(題名のメパウチョの国とはどう言うことなのかは最後まで読むとわかります)

ガーナでは公用語の英語の他に、約80もの現地語が使われています。(数については諸説あり)

首都アクラや公式な行事、学校などでは英語が話されることが多いですが、普段の会話や農村部では主に現地語が使われてるので、日常生活には欠かせません。

その中でも話者の割合が多いのが、アカン語(チュイ語・ファンティ語)・エウェ語・ダガリ語・ダバニ語・ハウサ語などです。

日本語でいう方言のように民族・地域によって使われている地域が異なります。

私の地域で使われているファンティ語は、一番話者が多いチュイ語に似ている言語で、主にセントラル州・ウェスタン州などの沿岸部で話されています。

地域によって使われる現地語が違うので、ガーナ協力隊員は、ガーナに到着した後に2週間の語学研修を任地で受けます。

今回は、ファンティ語の挨拶の文化について紹介していきます!


【簡単な挨拶】(あまり使わない)

おはようーMe ma wo akye (メマヲアーチ)

こんにちはーMa ma wo aha(メマヲアハ)

こんばんはーMe ma wo adwe (メマヲアジュ)

ですが、返答は相手によって変わります。

同じ年くらいーYaa nua(ヤーニュア)My sister/brotherJ

年上の女の人ーYaa nna(ヤーンナ)My mother

年上の男の人ーYaa egya (イェージャ)My father

年下・子供ーYao ba(ヤオバ)My daughter/son

自分の夫・妻ーYaa mede(ヤーメデ)My own

なので、相手が年上なのか、年下なのか、同い年くらいなのかを瞬時に判断するのがめんどくさいので、基本的には英語でGood Morning, Good afternoon, Good eveningと挨拶することがほとんどです。

自分の配偶者に使うYaa madeを冗談で使ってくる人もいるので、「あなたと結婚した覚えはないけど?!」とちゃんと返答しないとめんどくさくなります笑

挨拶に関しては、時間に厳しく、お昼の12時には昼の挨拶に切り替わるので、時計をみて確認したりします。夕方は、4時〜5時頃に夜の挨拶に切り替わります。

元気ですか?(How are you?)

⇨Otsen den?(オツェデン?)

⇨Wo ho tse den?(ヲホツェデン?)

⇨Wa po me?(ワーポーメィ?)

⇨Wo ho yie? (ウォホイエ?)

⇨Etisen?(エティセン?/チュイ語)

返事:元気です、あなたはどうですか?(I’m fine, and you?)

⇨Me ho yie, na wo soe? (メホイエ、ナヲソエ?)

⇨Nyame nadom, na wo soe?(ニャメナードム、ナヲソエ?)

元気ですか?の挨拶だけでたくさん種類があります。どれを聞かれても基本的に返事は同じです。

この挨拶はとても大事で、どんなに急ぎの電話をしていても必ず聞くのが礼儀です。

ガーナの文化で一番好きなのが、この挨拶の文化です。

語学の先生によると、挨拶をしあうことにより、相手へのリスペクトを示すことができ、コミュニティの団結力が生まれると言っていました。

「道を歩いていて、知らない人でも挨拶をすること。そうしたら、その道の先であなたが事故に遭ったり事件にあっても、その人がきっと助けてくれる。挨拶をするというのは、絆を作ることと同じだからね。」

と言われました。

その通りに、挨拶をすれば、名前を聞いて自分のことを知ろうとしてくれたり、道に迷ったり困ったことがあっても、コミュニティの人が助けてくれることがよくあります。本当に素敵な文化です!

(語学の先生・Madam Ruthとの写真)

【その他よく使う言葉】

Yooo(ヨー)⇨ 何にでも使える返事

Yesの言い方は他にありますが、基本的に返事をするときはヨーーーと言います。だんだんクセになります笑

Medawase/ Medaase(メダワセ/メダーセ)⇨Thank you・ありがとう

本当にありがとう!Thank you VERY MUCH!のように強調したいときは、最後にpaをつけます。Medaase pa! (メダーセパ!)→Medaase papa!(メダーセパパ!)⇨Medaase papaapa!(メダーセパパーパ!)→Medaase papapapapapapapa!(メダーセパパパパパパ!)と言うように度合いによってパが増えていきます笑

他の言葉にも、語尾にpaをつけることによって、「本当に___!」と言った意味になります。

Oye dew(オイェデー)⇨It’s sweet・美味しい、甘い

Oye hyew(オイェショウ)⇨It’s hot・熱い/暑い

M'amei(マーメイ)⇨I'm satisfied/ I'm full・お腹いっぱい(満足した)

この3つはご飯を食べる際に知っておきたい言葉ですね(ガーナの現地食は基本美味しく・熱く・めちゃくちゃお腹いっぱいになります)Sweetは色々な意味を持っていて、甘いものにも使いますし、美味しい料理の時にも使います。また、人に対しても優しいね!と言うような時に使います。この現地語に影響されて、ガーナ英語でも何にでもIt's sweetと使ったりします。

またガーナの現地食についても今度紹介しますが、とにかく量が多いので、マーメイ!の言葉を忘れず。

Ko bra/ Ko na bra(コブラ/コナブラ)⇨ Go and Come

挨拶をするほとんどの人に言われます。「おはよう、元気?どこ行くの?そう、じゃあ行ってまた帰っておいで!」と言った感じで言うので、最初の頃に本当に帰ってこなくちゃいけないと思っていたら、またね、に意味は近いと教えられました。

Nyame nhyira wo (ニャメンシラヲ)⇨ God bless you

私の住んでいる地域はクリスチャンの人が多いので、お金をもらう時、誰かを見送る時、感謝する時、色々な場面で使います。ちなみにアメリカではくしゃみした時にGod Bless Youと言いますが、ガーナでは言わないみたいです。

Me pa wo kyew (メパウチョ)⇨ Please

一番使う現地語です!特に目上の人に話しかけたりするときは、ただの挨拶でも最初にメパウチョをつけてMe pa wo kyew, Good morningと言ったりします。値下げ交渉をするとき、おまけをつけて、とお願いする時にも必ずつけます。どんな文でも最初につければ礼儀正しくなる魔法の言葉、メパウチョです!Excuse me, Sorry, Thank youよりも何よりも使う気がします。


【番外編・ガーナ英語頻出フレーズ】

語尾にオーをつける(例:It's nice oooo You're looking nice oooo)

I hear (I understandなどの相槌の代わりに使いがち)

Spoiled (野菜でも壊れた充電器でも)

I'm coming(今行くよ、ちょっと待ってて、など色々な場面で)

Come again?(聞き返す時に)

The sun is scorching(陽射しが強い!時)

Have you finished?(普通の文ですが、何を?!と言いたくなる場面で使いがち 例:用意できた?授業終わった?食べ終わった?)


現地語はまだまだたくさん学ぶことはありますが、少しずつコミュニケーションが取れるようになると、噂話も理解できるようになったり、近所の英語を話せないおばちゃんと仲良くなれたり、買い物の際に「現地語話せるの?!じゃあオマケつけてあげるよ」と言ったように色々な場所でプラスになります。実際に現地語を話すことでこれまでココナッツウォーター・お菓子・野菜・服など色々なものをオマケでつけてもらいました笑

少しでも参考になれば幸いです!

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