JICA海外協力隊の世界日記

デリー下町生活

南インド アレッピー

 ケララ州のコーチンからアレッピーへバスで移動しました。ケララ州の語源となった「ケーラアラム」とは椰子の大地という意味だそうです。確かに椰子の木がたくさんあります。この熱帯の湿潤な気候だったらぐんぐん大きくなるのだろうな。

 ケララ州は海につながる大きな湖があり、縦横無尽に水路ができていて、そこをボートで移動するバックウォーターの旅が売り物です。湖にはたくさんのハウスボートが行き交っていて、多くのインド人家族が乗っていました。二人で5000ルピーからと地球の歩き方には書いてありました。

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 これがハウスボート。寝室、食堂、観覧デッキ、エアコンも付いています。この船に10人くらいしか乗っていないような感じでした。
 私はハウスボートには乗らず、庶民の足として運行している定期運行船に乗りました。アレッピーからコッタヤムまで2時間半乗って28ルピー(50円)。往復5時間で100円。信じられないくらい安い料金です。

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 これが定期運行船。この時期は雨季で水位が高くなっていて、運河沿いで床下浸水している家がたくさんありました。また、網で魚取りをしている人たちもいました。ボートはほとんど揺れず乗り心地がよく、川の上を吹く風は涼しくて気持ちが良かったです。

 漁をする人たち。ここで穫れた魚は、フィッシュ・ミールスという定番の定食に調理したり、チリパウダーをまぶして焼き魚で食べたりするようです。

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 これは椰子酒のトディー。実は私がケララ州に来た最大の目的はこのトディーを飲むことでした。椰子酒はインドのみならず、全世界の熱帯地方で作られているそうです。作り方はいたって簡単で、椰子の木の実につながる茎を切り、その切り口に素焼きの壺をくくりつけて樹液を採取すると、後は6~8時間自然発酵させるだけで出来上がるのだそうです。

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 しかし、トディーショップはたいてい街外れにあり、見つけるのが難しいと聞いていました。今回、たまたま安ホテルの親父さんに聞いたら教えてくれて、ホテルから歩いて10分くらいのところにあってとてもラッキーでした。

 トディーは上の写真のように、瓶に入れて売られています。760mlで110ルピーでした。おじさんが二人キュウリをかじりながら飲んでいました。私も早速注文して飲んでみましたが、これがなかなかいけるんです。味は韓国のマッコリを少し酸っぱくしたような感じです。アルコールは3%位だそうですが、全部飲んだらビール1本飲んだのと同じくらい酔ったので、もう少し強いのかもしれません。

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 トディーショップにはもちろん料理もおいてあります。ベジ・ミールス(菜食の定食)もありますが、肉料理もあります。牛肉、鶏肉、魚などいろいろ注文できるんです。初めていった日はミールスを注文しましたが、次の日は牛肉のピリ辛煮込みとキャッサバを注文しました。(下の写真)牛肉はトディーに合っていて美味しかったです。また、キャッサバは初めて食べましたが、茹でてあってジャガイモとさつまいもの中間のような味がしました。塩が振ってありほんのり甘く美味しかったです。キャッサバを主食としている国があるのもうなずけました。

 トディーは自然発酵のため保存がきかないそうで、時間が経つと酸っぱくなるのだそうです。実は朝8時に行って飲んで、ほろ酔い気分で定期運行船に乗ろうと思いましたが、あいにく雨が降って実行できませんでした。残念!

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