JICA海外協力隊の世界日記

デリー下町生活

西インド ブージ

 写真はブージの安宿の屋上から。朝、アーメダバード駅から列車に乗り、グジャラート州の西の果てブージに移動しました。朝、5時過ぎのアーメダバード駅は多くの人がごろ寝していました。多分、駅で夜を明かしたのだろうと思います。(下の写真)

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 ブージまではエアコン付きの列車に乗り込んだのですが、なんと私の予約席に人が寝ていました。これはインドではよくあることですが、エアコン付きの車両では初めてでした。ぐっすり寝ていたので肩をたたいて「そこは私の席ですよ」と言うと、「子どもが寝ているので、他の場所に行ってくれ」と答えます。「いやいや。ダメですよ。ここは私がお金を払った席です。あなたが探してください」と言ったら、やっとどいてくれました。家族で乗っていましたが、1座席分しかチケットを買っていないようでした。こういうことは時々ある気がします。

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 ブージから20kmくらいのところにあるリビング&ラーニング・デザイン・センターの展示物。ここまでオートリキシャとバスを乗り継いで行きましたが、なかなか大変でした。

 インドの西端からパキスタンにかけて広がる地方はカッチと呼ばれています。塩分を含んだ湿地帯で、ここに伝統文化を持つ様々な部族が暮らしています。彼らは刺繍の服作りの伝統があり、今でも刺繍入りの豪華な服を着て暮らしているそうです。

 それらの部族の村に行ってみたい気持ちもありましたが、なんといっても一番の目的は、ブージの北80kmのところにあるホワイトラン(白い砂漠)に行くことでした。そこで、ブージの観光局へ行って聞いてみたら、すぐ旅行業者につないでくれました。このあたりは、とてもインド的です。なんでもすぐ丸投げするのです。

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 そこで、上の写真のイミを紹介されました。イスラム教徒で日本にも来たことがあると言っていました。値段をふっかけることもなく、正直な印象をもったので、彼にお願いすることにしました。朝5時から午後まで車をチャーターして2500ルピー(5000円)私にとっては大きな出費でしたが、またここまで来るのは大変と思い、お願いすることにしました。

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 これがホワイトラン。着いてすぐ、上の写真の展望台に登ってみました。私以外観光客がいないので貸し切り状態でした。ホワイトランは乾季がみどころ(10月〜2月)で、今の時期は塩の砂漠など見られなかったのです。がっかり。乾季なら真っ白な塩の大平原が広がり、まるで雪国のようになるのですが。残念でしたが、今しか来れなかったのだからしかたがない。やることはやったと自分を慰めました。

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 それでも塩はたくさんありました。舐めてみたらとても美味しかったです。イミの話ではインドで使っている塩の80%以上はここで取れるもので、しかも外国に輸出までしているそうです。途中すれ違う多くのトラックが塩を積んでいました。

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 帰りに訪ねた村でごちそうになったバターミルク。もっと飲めと言われて3杯も飲みました。美味しかったですが、チャイも2杯いただいたので、お腹がタップンタップンになりました。

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 村の学校。イミが学校の先生に見学してもいいですかと聞いたら、どうぞどうぞと言われたので、この子たちに日本語を少し教えました。素朴な子たちで、ほんのちょっとでしたがとても楽しかったです。

 村で会った少年と話をしました。8年生と言っていたから中2かな。私に近づいてきたが自分からはしゃべらないので、私が英語とヒンディー語でいろいろ聞いてみました。「クリケットが好きなの?」首を振ります。「じゃ、フットボールが好き?」大きくうなずきます。「メッシ?」首を振ります。「ロナウド?」初めて笑顔になりました。ほんのちょっとの会話でしたがとても楽しかったです。

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 帰ってきてから食べたグジャラート・ターリー。300ルピー(600円)もしましたが、さすがに美味しかったです。味は少し甘めになっていました。おかわり自由で給仕係の人が何回も来ましたが、おかわりしたのはチャパティとパパド(薄い煎餅のようなもの)だけ。デザートもついていてお腹がはちきれそうになりました。

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