JICA海外協力隊の世界日記

デリー下町生活

ジョードプルの旅 

 1月1日から7日まで学校が冬休みになるので、ラジャスタン州への旅を計画しました。実は1年前にも計画してJICAに移動届を出していましたが、父が危篤になり帰国したので実現できなかったのです。なので、今回の旅は、計画してから1年ぶりの旅となります。

 ラジャスタン州はインドで最も広い州です。州都ジャイプールはインドに来て最初に行った場所ですが、ピンクシティと呼ばれるきれいな街でした。今日紹介するのはジョードプル。タール砂漠の入り口にある、ジャイプールに次ぐラジャスタン州第2の街です。

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 最初の写真は、メヘラーンガル砦。高さ130mの切り立つ岩山の上にさらに高さ36mの城壁を積み上げて築いたものすごく大きな砦です。ジャイプールのアンベール城も素晴らしかったのですが、このメヘラーンガル砦は質実剛健というか、圧倒的な迫力がありました。

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 地球の歩き方によれば、「ジャングルブック」の著者キップリングがこの砦を「天使や妖精、巨人たちの建造物」と表現したそうです。エローラのカイラサナーター寺院もすごかったけど、さすがインドです。人間が作ったとは思えないような建造物がいくつもあります。

 もともと岩山の上にこんなどでかいのを作って、その経済力たるやすごいものがあったんでしょうね。しかし、重機のない時代にあんな大きな岩をどうやって運んだんだろう。木材を下敷きにして大勢の人で引っ張ったのかなあ。それとも象に引かせたのかなあ。興味のあるところです。

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 次に行ったのが、トゥールジーの階段井戸。18世紀半ばにマハラジャのアバイ・シンの妃によって建設されたのだそうです。ここはこれまでの階段井戸と違って、井戸の水がきれいでした。結構大きくて見ごたえがあり、街の中心部から歩いていけるところにあって便利でした。

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 ジョードプルは水色に塗られている建物が多く、ブルーシティと呼ばれています。青がシヴァ神を表すからだとか、バラモン階級を表しているとかいろいろ説があるそうです。理由はともかく、日差しが強いラジャスタンで水色はきれいだし、ラジャスタンの女性の服が一層あでやかに見えるので、ジョードプルの街はとても魅力的でした。

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 次は食べ物を紹介します。このじゃがいものように見える食べ物は今回の旅のお目当てのダール・バーティです。アーター(全粒粉)に塩やギー(バターオイル)を加えて水でこね、写真のようにボール状にします。

 伝統的には燃やした乾燥牛糞の上にこれらを置き、灰や土をかけてローストするのだそうですが、この店は木炭の上にこれらを置きローストしていました。食べる前にもう一度バーナーで表面を焼き、熱々の状態でギーをかけて食べます。

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 お店の人がバーティを潰してギーをかけてくれます。このあとダールをかけていただきます。香ばしいバーティとダールがよく合います。また、付け合せのニンニクのチャトニーと生玉ねぎも美味しんです。

 シンプルで土臭い料理ですが、素朴な味わいで美味しかったです。こういう料理法やチャイやラッシーを素焼きのコップで飲むなど、インド人は土が大好きです。土の香りをことのほか喜びます。

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 写真は、時計台の近くの創業1927年の老舗ラッシー屋で飲んだ特濃ラッシー。粘度が高いのでスプーンですくって食べます。5ルピー高かったけど、素焼きの入れ物にしてもらいました。久しぶりに美味しいラッシーをいただきました。(55ルピー100円)

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 今日の宿。ジョードプル駅に近い場所で便利。ドミトリーを予約したのですが、いっぱいなのでシングルルームを同じ料金で提供してくれました。(400ルピー)シングルなんて久しぶり。ラッキー、幸先いいぞ!

 最後に、1月1日に学校から冬休み期間が1月1日〜14日までと連絡がありました。生徒はすでに休みに入っていますが、冬休みになってから期間についての連絡があるとは・・・。結局、ずい分前に政府が発表した期間と同じになりました。日本の学校だったら、問い合わせが殺到するのに。だれも聞かなかったのかなあ。





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