JICA海外協力隊の世界日記

デリー下町生活

学校のいろいろな行事

 私の勤務する学校では、月に一度、ギャン・メーラーと呼ばれる総合学習のようなものがあります。各クラスにインドの各州が割り当てられ、生徒はその州の人口や州首相の名前、有名な観光地や特産物などを調べて英語で発表するのです。

 発表は理事長室で行われ、その際、その州の伝統衣装を着て、その州の料理を持って行きます。料理は保護者が作るようですが、どれもとても美味しいのです。私も理事長室に何度か呼ばれて食べたことがあります。インド中の料理が食べられるので楽しい時間でした。中には狭い理事長室で踊りを披露するクラスもありました。

 日本と違うところは、生徒が全部自分たちで調べるところでしょうか。先生の手は入っていないようです。理事長は発表の際にどんどん英語で質問します。答えられれば褒め、満足に答えられないと叱ります。そして全校朝会で優秀なクラスが発表されるので、生徒は自分の発表する部分を何回も練習してがんばります。

 上の写真はナガランド州担当のクラス。理事長室に行った後、私の部屋にも来てくれました。おすそ分けをもらいましたが、とてもスパイシーでどの料理も美味しかったです。ちょうど弁当を食べていたので、おかずが増えてラッキーでした。

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 このクラスはパンジャブ州担当。子どもたちは緊張せず楽しそうにやっています。

 それから、うちの学校では、生徒は誕生日になると私服を着て当校します。そして、授業時間に飴やキャラメルの袋を持って友だちと一緒に各クラスを回り、先生や一部の生徒にそれらを配ります。誕生日の生徒が教室に入ってくると、生徒たちは日本語で「おーたんじょーび、おめでとござーいます」と言って誕生日を祝います。

 だれが教えたのか知りませんが、生徒たちはこれが日本のやり方だと思っていました。私が日本では「ハッピーバースデートゥーユー」と歌うんだよと言ったら驚いていました。まあでも面白いやり方なので、今では私も一緒に
「おーたんじょーび、おめでとござーいます」と言っています。

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 上の写真は、独立記念日(8月15日)の前日の集会。この日、生徒たちは独立を祝う服装で当校してきました。そして集会では、理事長の話の後、生徒による歌やダンス、演劇などが行われました。

 演劇はバングラデシュ独立を題材にしたもので、生徒はインドが支援して独立を勝ち取るまでを真剣に演じていました。歌やダンスは、個人やグループいろいろあって、演じる生徒も観る生徒も楽しそうでした。中にはびっくりするくらいダンスが上手な子がいて、さすがボリウッドの国と感心しました。

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 インドの国旗をフェイス・ペインティングしている子がたくさんいました。みんなでインドの独立を盛大に祝っていて、歴史を感じさせられました。独立記念日は1年に3日しかない国の休日の一つですが、それ以外にもインドには宗教・祭り関係で休みの日がたくさんあります。

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 これはクリシュナ神の生誕祭ジャンマーシュタミの前日の写真。学校にこんな衣装できて授業を受けるのです。インドにいると普段の生活の中に宗教がどっぷり溶け込んでいるのが感じられます。学校では2か月に1回くらい生徒が伝統衣装を着てくるし、街では山車が出て、多くの人が歌ったり踊ったりします。何というか、文化が濃いというか、祭りが多すぎるでしょと言うか、さすがはインドです。

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 ガネーシャの山車についていく人たち。太鼓が鳴らされ、人々はガネーシャを称える言葉を合掌しながら歩いていきます。

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