2025/04/25 Fri
小学校
新学期の開始とオンライン授業!


写真は3月末に行われた成績発表会・表彰式の様子です。インドの学校には新入式や始業式はないので、これがそれに相当するものになります。生徒全員が保護者とともに来校して昨年度の成績を担任の先生からもらい、成績優秀者が表彰されます。
各クラスから10人くらいが表彰されます。1位~3位まではトロフィーで、4~5位はメダルが渡されます。壇上には保護者も上がり、記念撮影が行われます。生徒も保護者もとても嬉しそうです。私は昨年に引き続き、少しだけプレゼンターを務めました。
この写真は4月3日の新学期初日に撮ったものです。4年生の教室に行ったらポーズを取ってくれました。みんな学校が始まって嬉しそうです。この日は授業がなく、生徒に教科書が配られたり、担任の先生から学校の教育方針が説明されました。
この日、授業があるのかなと思って教頭先生に聞きに行ったら、私の時間割はまだできていないと言われました。去年もそうだったので、またかと思い、また同じ時間割になるのかなと思っていたら、「今日は授業はないが、オンライン授業をやってくれ」と言われました。
「え?だれに教えるんですか?」と聞いたら、うちの学校の提携校4校の生徒と教師だと言います。レベルは全くの初心者で、何人になるかは分からないとのこと。「いきなりじゃ無理ですよ。準備が必要です。」と言ったら、これから1時間あるからそれで準備すればいいと言います。あっちゃ~、やるしかないのか。
まず、自己紹介をやって、日本語の挨拶、基本動詞、1~10、日本語の歌「頭肩膝ポン」を教えることにしました。どんな年代の人に教えるか分からなかったのですが、とりあえず5~6年生くらいと想定して準備しました。
言われた時間になっても動きがないので聞きに行ったら、これから提携校に連絡するので始まるのは1時間後だと言われました。そんな、1時間前に連絡したって参加できないでしょと思いましたが、黙っていました。
10時18分に連絡して、11時5分にZOOMでオンライン授業が始まりました。案の定、参加校は1校だけでした。11年生(高2)が20人くらい参加しました。向こうの音声が聞こえなかったので反応が分かりにくかったのですが、手を動かしたり口を開けている様子が見えたので、こちらの声は聞こえていたようです。
なんとかオンライン授業を終えて教頭先生のところに行ったら、「これからオンライン授業を週2回やり、授業後に教えた内容をWhatsAppにアップしてくれ」と言われました。納得できなかったので、「それはとても大きな負担になります。授業が忙しいので難しいです。」と答え、次の日に話すことにしました。
次の日、教頭先生に「私の時間割は授業がぎっしり入っているので、さらにオンライン授業をするのは無理です。もし、オンライン授業を進めたいなら、私の授業時間を減らすか、別の日本語教師を雇うかしてください」と話しました。
教頭先生は「オンライン授業は学校の授業が終わってからだから、時間的には問題ない」と言われたので、「学校の授業もオンライン授業も準備に時間がかかるんです。それにオンライン授業は終わってから授業内容をアップする必要があるので、すごく負担が増えるのです」「私の授業時間は前の隊員よりずっと多く、他の日本語の隊員と比べても多いんですよ」と話しました。
教頭先生は「考えてみる」と答えたましたが、う~ん、どうなることか。日本であれば計画を立てて、関係者が協議してうまくいくよう準備しますが、インドは上意下達で、話し合いなどはあまり行われません。しかし、いきなり「お前、やれ」と言われても・・・インド人じゃないからなあ。
その次の週に理事長に呼ばれました。理事長が「日本語教育を広げていきたいから協力してくれ」と言われたので、「もちろん協力はしますが、私の時間割は授業がぎっしり入っていてとても忙しいんです」と話しました。理事長は「いずれインド人の日本語教師にオンライン授業をやってもらおうと思っているが、最初は日本人のあなたに頼みたいんだ」と言われたので、「分かりました。では、週1回ならやりましょう。」と答えました。
理事長は「本当は週3回くらいやってもらいたいが、あなたがそう言うなら、週1回でお願いしたい」と言われました。私は手を出して理事長と握手。これで妥結しました。授業の他に、週1回オンライン授業が増えてしましましたが、これも最後のご奉公だと思って、なんとかやろうと思います。しかし、理事長の週3回にはまいりました。私にはまったくインポッシブル(不可能)です。
朝、お母さんと一緒に登校する生徒。小学生は保護者が送り迎えします。多くはこの写真のように手をつないで登下校します。ほほえましくて和む光景です。
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