2024/12/23 Mon
自然
野鳥の宝庫 スルタンプール国立公園
私には鳥の写真を撮るのが大好きな友人がいます。写真はプロ級でブログも面白いです。→(片隅のユートピア)彼は鹿児島に住んでいますが、デリーにも鳥がたくさんいる場所があると教えてくれたのが、スルタンプール国立公園でした。
面白そうだったので、日曜日の朝、早速行ってみました。グーグルで調べたら車でしか行けないようでした。とりあえずDwarka Sector25までメトロで行き、そこからバスに乗ろうと思いましたが、駅前で人に聞いてもバスはありませんでした。しょうがないので、Uberに乗りました。
20分ほどで公園に着くと、もう車が何台も止まっていました。入場は無料かと思ったら、インド人50ルピー、外国人300ルピーと結構高かったです。開園が7時で私が入ったのは7時半くらいでした。
朝早いにもかかわらず、結構人がいました。双眼鏡や望遠レンズ付きのカメラを持っている人もいます。インドでもバードウォッチャーはいたのかとびっくり。
スルタンプール国立公園は、デリーから50km、グルガオンから15kmのところにあるハリアナ州の小さな国立公園ですが、冬には100種を越える渡り鳥がシベリア、ヨーロッパ、中央アジアから訪れ、全部で250種の鳥類が生息しているそうです。
他の人たちは時計回りに歩いていたので、私は反対周りで歩くことにしました。正解だったようで、こっちから歩く人はとても少なく静かに散策することができました。少し行くと写真のような展望台があったので、急な階段に気を付けて登ってみました。
朝日が水面を照らしていました。中央に大きな湿地帯があり、周りはジャングルになっています。そして湿地帯を囲むように一周3,5kmの遊歩道があるのです。ところどころに野鳥を観察できる小道がありました。牛が悠々と草を食んでいて、子牛が母牛のおっぱいを飲んでいました。デリーの牛よりずっと幸せそうです。
湿地帯にも木にも鳥がたくさんいました。写真を撮ろうと思いましたが、スマホでは遠くからは撮れないし、近くで撮ろうとするとすぐ逃げられてしまいます。歩いていくと水辺にじっとして鳥が来るのを待っているインド人が結構いました。中には望遠レンズ付きカメラを持って写真を撮りまくっている人もいます。
道はこんなふうになっていて歩きやすかったです。空気もきれいで、鳥を探しながら歩くのはとても気持ちが良かったです。また、驚いたことに、ゴミが一つも落ちていませんでした。ゴミだらけのインドでこれはすごいことです。インドにこんな場所があるとは。
これはニルガイというインド原産のウシ科の動物です。初めて見た動物で、最初見たとき鹿かと思いました。顔が鹿、体が馬という感じで、ロバを少し大きくしたサイズでした。この公園にはたくさんいるようで、湿地帯でも見かけました。
この写真からは分かりにくいですが、インドトキコウのコロニーだそうです。双眼鏡があればよく見えたんだけどなあ。
途中で見かけた鳥の巣のようなもの。何だろうと思って近づいて見てみましたが、よく分かりませんでした。人が作ってぶら下げたのだろうか。それとも鳥が作った巣かなあ。(後でエクアドルの隊員が鳥の巣だと教えてくれました。)
スルタンプール国立公園は思ったより素晴らしいところでした。一周3,5kmを2時間近くかけて歩きましたが、とても気持ちが良かったです。ぜひまた来てみたいと思います。その時は双眼鏡を買って持って行こうかな。
さてどうやって帰ろうかと思ってUberを調べたら高かったので、とりあえず最寄りの鉄道駅までオートで行ってみました。公園から5~6kmの距離にあったのが、このGarhi Harsaru JN駅。各駅停車の列車しか止まらない駅です。駅員さんに次の発車時間を聞いたら2時間以上もある。あららら・・・
とりあえず駅周辺でサモサとミカンを買って食べて、あとは駅のベンチに座って読書していました。ときどき急行列車が通り過ぎるのですが、速い、速い。すごい迫力。こりゃ~面白い。動画を撮ったら駅員さんに「動画はダメだよ」と注意を受けました。セキュリティの関係かなあ。写真はいいそうなんですが。
遅れてやってきた列車は2等車のみの車両で、めちゃくちゃ混んでいました。押し合いへし合いしながらなんとか乗り、4つ先の駅で降りて、あとはメトロに乗って帰りました。久しぶりにインド人まみれになり、旅をした気分になりました。いい一日だったな。
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