2025/03/20 Thu
文化 社会
ハッピー・ホーリー


ホーリーはヒンドゥー教の春祭りです。色粉を塗りあったり色水を掛け合ったりして、春の訪れを祝います。今年は、3月13日と14日がホーリーでした。昨年のホーリーはダラムサラでトレッキングをしていたので、私は今回が初めてのホーリー体験でした。
ホーリーはもともと豊作祈願の祭りだったものが、クリシュナ伝説などの各地の悪魔払いの伝説などが混ざって、今のような形になったそうです。カシミール地方でこの日に人家に押し入ってくる悪鬼ビシャーチャを追い払うため泥や汚物を投げつけたのが始まりとされています。そのため黄色は尿、赤は血、緑は田畑を象徴するのだそうです。
ホーリーの10日位前から、私の住む下町でもカラフルな色粉や水鉄砲が売られ始めました。ホーリーが待ちきれずに、友だち同士で色粉を塗り合っている子どもや若者がたくさんいました。なんだかそのウキウキ具合は、11月のディワリ(光の祭り)の時以上のような感じがしました。
3月13日に映画を観に行ったとき、写真のように色粉を塗り合う若者たちを多く見かけました。うれしくてたまらないと言った感じで、歓声を上げながらお互いの顔に色粉を塗り合っていました。見ているこっちまで楽しい気分になってきました。
これは14日の朝、私のアパートの窓から撮った写真。ベランダから道路を歩く人に水をかけています。この日の午前中は特に水かけがすごかったです。水や色水を誰にでもかけてもいいようで、水鉄砲や水道のホースを使って、大喜びしながら水をかけていました。水鉄砲といっても、日本にあるようなかわいいものではなく、やたらとでかいものなのです。
やっているのは子どもが多かったですが、お父さんお母さんまで参戦している家族もありました。楽しいのでしょう。私も外を歩いているとき、2階のベランダから「ハッピーホーリー」と言って、色水の入った風船をぶつけられました。逃げるのが精一杯で「ハッピーホーリー」と言い返す余裕はなかったです。
これは私の学校のホーリーを祝うイラスト。テストが終わり春休みになっているので、生徒たちは思い切りホーリーを楽しんだだろうと思います。
そういえば、13日の夜、映画から帰るメトロの中で、アルコールの匂いをプンプンさせているおじさんがいました。日本では普通ですが、インドでは珍しいのです。ヒンドゥー教徒は普段あまりお酒を飲みませんが、ホーリーの日だけはたくさん飲む人がいるのだそうです。
子どもにとっても、大人にとっても、ホーリーは楽しくてたまらない祭りです。ホントにインド人と祭りは切っても切れない関係だなと思います。私もこの日はインドのラム酒で一杯やりました。ハッピー・ホーリー!インド万歳!
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