2024/10/18 Fri
生活
高熱で入院する!
9月14日から18日まで友人が私のアパートで泊まって、毎晩酒盛りで楽しかったのですが、彼が帰ったあとから熱が出始め、解熱剤のパラセタモールを飲んでも、毎晩39度の熱が出て眠れなくなってしまいました。
これは普通の風邪とは違うと思い、JICAのナースに連絡して、キャッシュレスの医療サービスを受けました。海外協力隊員はみなこのサービスに入っているのです。私は熱が高くて病院に行けない状態だったので、オンライン診療をお願いしました。
スマホにドクターとヘルプデスクのインド人、そして私が写り、ドクターの質問をヘルプデスクの人が通訳してくれて、日本語で診察をしてもらえるのです。ドクターは私の症状を聞き、デング熱かインフルエンザの疑いがあると言われました。
薬はその日の午後、宅配してくれました。インドでは検査の後ではなく、医師の診断後に薬が処方されるのです。そしてその後、看護師がバイクに乗ってやってきて、血液採取をしていきました。この人マスクも手袋もしないでどうなのと思いましたが、とにかくスピーディでした。インドでは移動するのに時間がかかるので、家に居ながら医療サービスが受けられるのはとてもありがたかったです。こういうサービスはもしかしたら日本にはないかもしれませんね。
午前中は熱が下がるので、洗濯、お湯浴びをして料理を作りました。午後、熱が上がり始め、夜には39度以上の高熱になります。日本でタミフルを飲めばすぐ熱は下がるのに、全然熱が下がらないので、再度JICAのナースに相談しました。
ウーバーでタクシーを頼み、病院に行きました。行った病院は大きな総合病院で、患者さんの服装も経済的に豊かそうな感じでした。私はまずドクターの診察を受け、インフルエンザで熱が下がらないので入院することになりました。
これが病室。個室です。入院したのが24日。入院すれば原因も分かり、早く治るものと思っていましたが、症状は変わらず。昼と夕方と真夜中に熱が出ます。ナースコールをすればすぐ来てくれて解熱剤を点滴してくれるから、アパートにいたときより随分楽なのですが。しかし、熱が出てから10日も経つので、すっかり体力、気力を奪われてしまって、何もする気が起きません。
そして、ドクターから、血液培養検査の結果、パラチフスに感染していると言われました。パラチフスはサルモネラ菌を原因とする感染症で、熱が続く病気です。つまり、私はインフルエンザとパラチフスを併発してたんですね。
老齢の体にはきついわけだ。でも、原因が分かったのは良かった。抗生剤治療を今後10日くらい続ければ治るそうです。また、熱が上がらなくなれば退院できるとも言われました。
病院での生活について書いておこうと思います。
上の写真はシーツ交換。朝7時前に来ます。シーツ、毛布を換えてくれて、患者用の衣服も持ってきてくれるので、このとき、お湯浴びをします。左手は点滴用の針が刺さったままなので、ビニールとか被せないんですかと聞いたら、そのままでOKと言われたので、なるべく石鹸やお湯がかからないようにお湯浴びをしていました。ホントに気持ちがいいのでお湯浴びは毎朝の楽しみでした。
モーニングティ。薄いクッキーが2枚ついてきます。インドの人たちは朝みんなチャイを飲んでるから、やはり朝は紅茶なんでしょうね。
これが朝食、8時ころ届けてくれます。ゆで卵とバタートースト、甘い粥(日替わり)とホットミルク。美味しいので全部食べてました。砂糖を入れて甘くしたホットミルクはホントに美味しかったです。
11時ころ出てくるフルーツ。日によって違います。パイナップルや梨の日もありました。果物が食べられるのはホントにありがたかったです。
13時ころに来る昼食。私はインド食のノンベジを頼んだので、この日はチキンカリーにダール、オクラやじゃがいも、トマトを煮たもの、ご飯、ローティ、キュウリ、少し甘いデザートにダヒ(ヨーグルト)ローティ以外はだいたい食べました。病院食のせいか全然辛くなくて美味しいんです。その辺の店よりはずっとうまい気がしました。
16時ころ出されるサイドイッチと紅茶。この日はキュウリとマヨネーズのサンドイッチでした。
18時頃にはスープが出されます。この日はほうれん草のスープ。日替わりで、トマトスープ、コンソメスープ、チキンスープなども出ました。
夕食は19時40分〜20時ころ出ます。だいたいお昼と同じようなメニューですが、違いはエッグカレーになっているところかな。私はまだ食欲が万全ではないので卵は食べませんでしたが、カレー自体はとても美味しかったです。ちなみにインドでは夕食の時間が遅く、病院の夕食はまだ早いほうです。
実はこれで終わりではなく、この後、21時ころホットミルクが来ます。朝のモーニングティから始まって、夜のホットミルクまで実に8回。ホントに至れり尽くせりでした。何もしなくていいのは本当にありがたかったです。
ベッドから眺める外の景色。病室は6階にあるので眺めは良かったです。入院生活ではほとんどベッドで横になっていました。ときどき飛行機や鳥が飛ぶのが見えました。
結局、5日間入院しました。退院してからも、体力がなくてふらふらしている状態だったので、1週間学校を休んでアパートで休んでいました。体重は3~4kg減り、もともと痩せてるのがガリガリになっちゃいましたけど、治ってホントに良かったです。病院は至れり尽くせりで素晴らしかったけど、やっぱり自分のアパートが自由があっていいです。退院してから2週間、やっと健康を取り戻した感じがします。これからはもっと気を付けて生活しなくちゃ!
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