JICA海外協力隊の世界日記

デリー下町生活

突然の水漏れ

 ダラムサラから帰り、いつもより早く20時には就寝しました。疲れたのでぐっすり寝ていましたが、21時頃部屋のチャイムを鳴らす音と電話の着信音に起こされました。何だろうと思って眠い目をこすりつつドアを開けると、下の階に住むだんなさんともう一人の男の人が「パー二ーパー二―」(水、水)と言っています。

 下を見ると確かに水で濡れていました。「水の締め忘れか?」と思いましたが、見てみるとそうではなく、普段全く使わない水栓が外れて水が漏れていました。「なんでこんなところが漏れるの?」水は階段を伝って下の階へ流れていました。

 これは自分の責任ではないことを説明したほうがいいと思い、グーグル翻訳で調べて、「私は何もしていません。ここは使っていません。」とヒンディー語で話しました。もう一人の男の人は英語が少しできたので、「分かった分かった。今、業者を呼んだから大丈夫だ。」というようなことを言ってくれました。

 私が寝ていて対応が遅くなったので、「今日、ダラムサラから帰りました。疲れました。なので寝ました。ソーリー」とヒンディー語で話すと、「ダラムサラはどうだったい?」と気さくに聞いてくれました。この人はアパートの大家さんがよこしてくれた人のようでした。

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 来てくれた業者。外れた水栓に器用にゴムを巻き付けてカパッとはめ、あっという間に直してくれました。大家さんに頼まれた人は、床の水を片付けている私に「大きなドライワイパーをもってきてやろうか」と言ってくれましたが、「これで大丈夫です」と丁寧に断りました。私が「サンキュー、サンキュー」と合掌してお礼を言うと、三人はニコニコして帰って行きました。

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 この洗面台の下にある水栓が外れました。こんなとこ触ったこともないのになんで外れるんだろう?不思議だ。

 今回、風呂で使うドライワイパー(下の写真)があったので、なんとか水の片づけをすることができました。しかし、まさかこんなことで使うことになるとは。多分、いい加減な工事のせいなんだろうな。てことは、これからもいろいろ起こるのかな。

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 しかし、下の階の人や、大家さんに頼まれた人、業者は大変だったと思います。でも、それぞれが直すために全力を尽くしてくれました。嫌な顔など一つも見せず、「さあ、直してやるぞ」と意気込みすら感じさせました。

 インドの生活ではいろんなことが起こります。みんなそれが分かっているから、何があっても動じません。そして、そこにあるもので何とかしてしまいます。大人でも子供でもみんなそうです。これは「ジュガール」と言ってインド人の得意技です。もしかしてジュガールするときって、ワクワク感があるのかなぁ。インド人のこういうところ、私は大好きです!

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