JICA海外協力隊の世界日記

赤い土に暮らして

家族

配属先の教員住宅が満室のため、赴任当初5か月間はホームステイで暮らしていた。その家族について紹介したい。
【家族】といっても日本のそれとは少し違う。なんと13人の大家族。
小さな家で個室は5つしかなくて、そのうち一つは私が使ってるので、4部屋(ベットは7台)でどう13人も寝てるのか気になるけど、詮索しないのが一番。

家系図を見ると分かるけど、だいぶ遠い。(白抜きは一緒に暮らしてはいない人)そして遠いんだけど、日本でいう孫と同じ単語(neto)で表現するから最初はほんとに孫だと思ってたけど、実は孫じゃないとだんだん分かりだした。モザンビークでは異母兄弟、異父兄弟が多い。田舎では一夫多妻は豊かな証。また病気では早くに親を亡くし、親戚に引き取られたなど、理由は様々だが家族は大きくなる。
一緒に暮らしていた家族に異母姉弟がいた。お父さんは近くに住んでいるんだけど、既に新しい奥さんと子どもがいて、お父さんよりここのお祖母ちゃんが好きだからここで暮らしてるんだとか。
私と同い年のミラ27歳は、英語がペラペラで南アの有名大学を卒業してるけど、今は仕事がなくてのんびりここで暮らしてる。料理上手なミゼリーニャは、最近までここのお祖母ちゃんの子だと思ってたけど、実は違うと後々知った。誰の子なんだろうと気になるけど、誰の子かって重要じゃないんだと思うようになった。母と呼び、娘と呼び合う仲なのだから、親子なのだ。

一緒に暮らしていて、ここにいる13人は【家族】なんだと感じる。

仮暮らしは不便なこともあったけど、助けられること、学びも多くて一長一短。家族について町を歩き回ると、自然と町の人たちの中に入っていける。
子どもが多いから土日は全力で遊んで泥だらけになってる。そして買いだめという文化がないのか、その時その時にいるものを必要な分だけ買いに行くから子どもたちは一日に何回もお遣いに行く。そして私も散歩といっていろんなお店に着いていく。
子どもたちはどこのお店に何があって、どこが安いかよく知ってる。
教員住宅に空きができたので、ホームステイは5ヶ月で終わったけど、週末やイベント時にはまたこの家族と過ごしたい。

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