2022/07/26 Tue
活動 食
マニョック(キャッサバ)からタピオカ(Tapioca)作り!
みなさん、こんにちは。
私の活動の1つに農家さんの収入向上にむけた取り組みがあり、収穫した作物を加工し販売することで利益を得ることができるのではと試行錯誤しています。
今回はマニョック(キャッサバ)からタピオカ(Tapioca)を作ったのでその様子をお伝えします。
カメルーンのタピオカはおそらくみなさんが想像されるタピオカとは違う!?
パン粉みたいなこちらです!!
↑マルシェ(市場)で販売されているところ。容器の大きさによって値段が変わってくるのですが、15Lバケツ一杯で5,000Fcfa前後(約1,000円)です。
タピオカではなくガリ(gari)と言ったりもします。
食べ方は!?というと、
水で軽くゆすぎ汚れをとってから、水や牛乳と混ぜ、お好みで砂糖や炒った落花生をいれてデザートのような感覚で食べたり、お湯で練りおもちのような少しもっちり食感のCouscous de tapioca (クスクスドゥタピオカ)にして食べたりします。
couscous de tapiocaはほんのり酸味があります。粘り気のあるオクラのソースと一緒に食べると愛称抜群!
さて、タピオカの作り方、
ざっと説明すると【皮むき】【砕く】【脱水】【濾し】【乾燥】で完成です☆
ここからはもう少し詳しく写真や一言添えながら~
まずは【皮むき】
保管方法や品種にもよるかもしれませんが、マニョックは収穫から2,3日で痛み始めるため、収穫後すぐに消費、販売もしくは加工する必要があります。
包丁を使って皮をむくというより剥がすような感覚です。大きいものは重かったり、手に豆がでたりと大変な作業です。
その後水に浸けてタワシのようなもので汚れを落とし真っ白きれいなマニョックにします。
次に【砕く】
おろし器のような刃がついている専用の機械でザザザーーーっとマニョックを細かくしていきます。
粉々になったマニョックは勢いよくでてくるので最初うまく桶でキャッチできませんでした。
そして【脱水】
砕いたマニョックを袋に入れて石で重しをし、3~4日おいて水分を出していきます。
そうすると、酸味をおびたしっとりとした塊となります。
(この時に出る水分の中には後に洗濯のりとなる成分が含まれるため、バケツで受けていました)
その後【濾す】
袋からマニョックを取り出し、粗目のふるいのようなもので濾しソフトパン粉のような状態にします。
この際汚れや痛んでいる部分を見つけたら取り除きます。
いよいよ【乾燥】
火をおこして直径80㎝程の大きな鉄板で炒めるように乾燥させていきます。
1度に15L バケツ一杯分のマニョックを投入していました。
途中でオイルルージュ(huile rouge)と呼ばれている赤とオレンジの間のような色のパーム油をほんの少し(ペットボトルのキャップに1杯くらい)加えて色をつけていきます。
しばらく混ぜていると全体的に黄色っぽい色になります。
焦げないように混ぜ、しっかりと乾燥させます。
私は煙で目が痛み涙でしたが、リンダさん(写真:右)は慣れているのか平気でした。
煙もそうですが、時間もかかり大変なため乾燥機が欲しいと話してくれました。(自動で乾燥できる機械があるそうです)
乾燥したかどうかの確認は、タピオカを手で握って離した際の様子で判断します。さらふわとタピオカの塊が崩れていけばしっかりと乾燥できています。逆ににぎった形がしばらく動かず残っているようであればまだ水分が残っている証拠です。
乾燥できたら、粗熱をとるためにブルーシートのようなシートの上で天日干しし、タピオカの完成です☆密閉された容器で保存すれば数ヶ月日持ちがします。
手間がかかること、機械や道具がないと作りにくいことから、タピオカはマニョックからつくるというよりも、マルシェ(市場)で購入される人が多いそうです。
また、私の周りでみかけるタピオカは今回作ったようにほんのり黄色っぽく色づいているものが多いですが、色をつけないものもあるそうです。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
マニョックはタピオカの他にも様々な食べ方があるので、またご紹介できたらと思います。
Bonne Journée. (よい一日を)
SHARE