JICA海外協力隊の世界日記

カリブの風に吹かれて

この職人技をみんなに知ってほしい!

こんにちは!マーケティング隊員の岡です。

今日は視覚障害者協会の事業の1つ、籐の家具の修理の様子を紹介したいと思います。

籐とは簡単にいうと竹のようなもので、それを編んだ家具の修理を協会では行っています。破れてしまったところを貼り替えるイメージですね。

ぼくはすごく興味があったんですね。目が見えないのにどうやって編んでいるのだろうと。

椅子の木枠に無数に穴があって、そこに順番に籐を通して縦の列と横の列の籐も順番に丁寧に、何度も何度も重ね合わせて通していくことによって柄を作っていきます。

もう一度言います。この修理をしている彼は全盲です。まったく目が見えていません。両手の指先で順番に通すところを辿ります。両端の木枠の穴にピンを挿して現在地の目印にします。

彼が言うには、指先で触って感じることによって「見る」のだそうです。指先で辿って、どこまで進んだか「見て」確認するのだそうです。

最後の写真が完成品。

いかがでしょうか。修理過程を見ていると、ほんとに編み物をしているように見えます。

彼らの作業を初めて見た時はずいぶんと驚きました。私は目が見えますが、同じことはたぶんできないだろうなと思いました。

目が見える私からすると、目が見えない彼らは不自由なことばかりだと思っていたんですが、それは一方的な偏見に基づくものだったんだなぁと気づかされました。

そして、私の仕事はこうした視覚障害者の方々のできること、できないこと、得意なこと、不得意なことを社会のみんなに知ってもらうことでもあります。

日々、どうしたら彼らに注目が集まるだろうか、どういった表現をしたら偏見をなくせるだろうかを考えています。

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