JICA海外協力隊の世界日記

走るように 歩くように

伝統的飲みュニケーション

長い一週間。

仕事の終わった金曜日の夜、何を飲みますか?

ビール?ワイン?日本酒?

フィジーでは、この植物の根「カバ」がよく飲まれています。

カバとは胡椒科の植物で、その根を乾燥させ粉末状にしたものを、水中で揉み出し飲用にします。

見た目はまさに泥水

胡椒科なだけあって飲むと口内が痺れます。

なので、口直しとして糖度の高いパパイヤやキャンディーを舐めながら、カバを飲みます。

味は・・・こちらも薄めた泥水あるいは漢方薬と言ったところですが、慣れれば美味しく感じるようです。

また、カバは嗜好品という側面を持つだけではなく、伝統的な儀式の際にも来客のもてなしにも登場します。

タノアと呼ばれる木製の容器の中で作られ、ビロと呼ばれるココナッツの殻をカップに回し飲みします。

目上の人から順に一杯ずつ、ビロを手渡されたら手をたたき「ブラ!(乾杯)」と言って飲み干します。

「ママウ(もうおなかいっぱい)」と言うまで、杯は永遠に回ってきます。笑

カバを飲む際は皆で車座になり、とりとめのない話をしながら。

これが夕食後から明け方まで続きます。

アルコールに気分を盛り上げる作用があるのに対し、カバは気分を落ち着かせる効果があります。

屈強な肉体を持つフィジアンたちが、杯を重ねるたび、一人また一人と床に倒れていく様は一見の価値ありです。笑

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