JICA海外協力隊の世界日記

ウガンダデイズ♪

*ワークショップ完了しました!*

2015年になりましたね!今年もどうぞ宜しくお願い致します!

ウガンダで初めて迎える年越しは、任地でウガンダ人の友人と過ごしていました。

日付が変わったと同時に、近くで花火があがったり、猛スピードでバイクが駆け抜ける音が聞こえるなど、いつも平和なムベンデも盛り上がっていました☆

さて、前回ご紹介したワークショップに関してご報告です!

もう1か月近く前のことで報告が遅れてしまいましたが…無事にワークショップ終了しました~♪

当日は、調整員(ボランティアの活動をサポートしてくださるJICA事務所の方)や他のボランティアも見学に来るなど、多くの日本人に囲まれてウガンダ人のモチベーションもあがっていました。ありがたい限りです。

今回行ったワークショップは、WUC(Water User Committee=水管理組合)の組織強化を目的としたもの。

WUCは、井戸や水源を管理する村の組織の一つ。各水源にWUCが存在し、活動している(はず)の組織です。

しかし、住民から水利用料を徴収したり、井戸を清潔に保ったりするなど、他にもさまざまな業務があり、上手く機能しているWUCはあまり多くありません。

おまけに、特に報酬があるわけでもないので、WUCメンバーのモチベーションが低いこともしばしば…。

しかし、安定的に水を得るためには、彼らが中心となって各コミュニティで水源を管理できるようになることが重要です。

ということで、上手く活動出来ていないWUCが、上手くいっているWUCを視察し、運営方法を学ぼう!というワークショップを企画しました。

(もともとは、私の前任者がこのワークショップを行っていたのですが、それを今回真似させて頂きました。)

当日は、朝7時から4つの村の方々をピックアップしに向かい(といっても、時間厳守は苦手なウガンダ人。朝7時にはもちろん出発できず、待ちぼうけでしたが…。苦笑)、

上手く機能しているWUCがいる、ムベンデ県Nalutuntu準郡へ向かいました。

まずは実際に彼らの井戸を見てもらいました。

あくまで私の視点ですが、井戸の良し悪しは下記の項目を基準に見ています。

・井戸のまわりにゴミがないか

 →ごみがあると衛生的に良くないですよね。

・井戸から出た水がつたっていく配管があるか

 →井戸の近くで水が溜まってしまうと、蚊や他の虫が発生し、マラリアなどの病気にかかる可能性も…。

・井戸を囲む柵があるか 

→家畜の接近を防ぎます。

・井戸のハンドルの可動域を制限させる棒があるか

 →ハンドルを必要以上に上下させてしまうと、故障の原因になります。

視察した井戸は、もちろん全ての項目をクリア☆

参加者からも、「この井戸はとても綺麗に保たれている!自分の村でも実践する!」と声が上がりました。

その後は、Nalutuntu準郡のお役所に行って、参加者とNalutuntu準郡のWUCと話し合い。

井戸の利用ルールや水利用料の金額や支払方法、罰則など、どのような運営をしているのか勉強しました。

多くのWUCで散見される問題は、「水利用料を住民から回収できない」ということ。

このNalutuntu準郡の村では、3か月に一度、全家庭を集めて会議を行い、その際に水利用料を回収するという方法をとっています。

WUCのメンバーが各家庭を訪問し、回収しに行くのは容易ではないし、効率的でもありません。

会議で住民が集まった際に、その場で徴収するのは良い方法だと感じています。

ちなみに、この村では水利用料は1家庭1,000 UGX/月(1,000UGX=約40円強)としていました。この金額についても、住民全員で合意した金額とのこと。

水利用料以外にも、井戸の利用時間帯を決めて井戸を開放したり、井戸の掃除をする人を決めていたりするなど、様々なルールがありました。

運営方法を学んだあとは、参加者にどのような学びを得たのか発表してもらいました。

このワークショップは、開催して終わる、というものではなく、あくまでここからがスタート!

これから村の人たちが自分たちで実践していかなければなりません。

村によって、環境も違えば住民の生活レベルも違います。

そのため、これから個々の村をフォローアップし、各々の道を模索していくことこそが大切だと思っています。

残り1年、少しでも変化をもたらすことが出来るよう活動していきます!

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