JICA海外協力隊の世界日記

Mini Africa, カメルーンでの生活

ヤウンデの食事 1

カメルーンという名前は、1470年に、ポルトガル人がこの地を訪れた時にまで遡ります。えびが多かったことから、小エビを意味する「カマラウン」という言葉を用いたことが始まりだそうです。

では、ヤウンデでもエビがたくさん食べられるかというと、ほとんど見かけません。スーパーマーケットにあっても、とても高いので手を出す気にはなれません。大型のクルマエビのようなエビが、約9,000FCFA / kg します。FCFA は、フランセーファーと読み、5FCFA≒1円です。白身でおいしいスズキの仲間が、約3,500FCFA / kg です。エビがどれだけ高いか分かりますよね。ちなみにエビは、南部州の「クリビ」という海に面した都市に行くと、たくさん食べられるそうです。

ヤウンデでポピュラーな食べ物といえば、「ベニエ」、「アリコ」、「ブイーユ」といったところでしょうか。ベニエとは、揚げ物という意味です。鍋に油を入れて熱し、そこに小麦粉を水で練った生地を落とします。よい具合に揚げられたら、取り出して完成です。言ってみればドーナツですね。砂糖をかけてあるものもあります。小さいもので25FCFA、中くらいは50FCFA、大きいものは100FCFA となっています。朝、道端でたくさんベニエを揚げているのを見かけます。こういうベニエは、大体25FCFA です。パン屋さんで売られているベニエは、50FCFA か、100FCFA です。

次に、アリコ。アリコは、インゲンマメのことです。赤インゲンをアリコ・ルージュ、白インゲンをアリコ・ブランと言います。白インゲンも、たまに見かけますが、ほとんどは赤インゲンです。このインゲンマメを煮て少し味付けをしたものを、カメルーンの方は、ベニエと一緒によく食べます。私も大好きです。味は、ほんのり甘かったり、ちょっとカレー風味だったりします。

そして、ブイーユ。これはお粥です。ヤウンデには街角にパラソルを立てて、簡単な食事を提供する屋台のような出店がたくさんあります。店ごとに味が少しずつ異なっていて、甘い味、少しすっぱい味など様々です。私は、週に1回はこうした出店に出向いて朝ごはんを食べることにしています。おいしいのはもちろん、居合わせた現地の人々と話をするのが、とても楽しいからです。私のよく行くお店では、ベニエ50FCFA、 アリコ50FCFA、ブイーユ50FCFA で、朝ごはんが食べられます。

他にも、屋台での食事というと、フランスパンにアリコや魚の缶詰、肉や卵、野菜など、好みの具を選んではさんでもらえるサンドイッチもあります。パンが大体100FCFA、具が1種類50FCFA なので、例えばパンにアリコと卵をはさんでもらうと、200FCFA ということになります。このサンドイッチも、とてもおいしいですよ。

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