JICA海外協力隊の世界日記

チェケ チェケ ホンジュラス

健康まつり in グラシアス

ホンジュラスには保健関係の隊員で結成される「保健分科会」なる活動があり、定期的に情報交換や勉強会を開催し、活動の活性化を図っています。先日、その保健分科会でレンピーラ県グラシアス市にて「生活習慣病予防」をテーマとした健康まつりを実施しました。

日本では、誰もが一度は耳にしたことのある「生活習慣病」ですが、ここホンジュラスではまだまだ認知度が低いのです。正確なデータはありませんが、日本よりも高血圧や糖尿病、脂質異常症の罹患率は高い印象を受けます。運動不足に加えて、先日紹介したような高糖質高脂質の食生活を送っているホンジュラスの人々ですから、待ち受ける未来は想像に難しくありません。そんな喫緊の健康課題ですが、これといった大きな対策が取られていないのが現状です。

健康まつり当日は、現地の中学生の協力を得てラジオ体操を実施したり、生活習慣病をテーマとした寸劇も行われました。BMI算出や腹囲測定を含む身体計測、生活習慣病の説明、食事、運動のブースを設置し、現地の保健所で働くホンジュラス人スタッフと共に、生活習慣病についての予防啓発を実施しました。来場者だけでなく、約200人程度の来場があり、来場者だけでなく現地の医療従事者にもよい刺激を与えることができたようで、大盛況のうちに幕を閉じました。わたしたちボランティアにとっても、よい経験となったことは言うまでもありません。

これだけのものを作り上げるまでには、準備段階からの数々の苦労があったのも事実。依頼してた物品が届かないことに始まり、電源の確保に奮闘したり、急なスケジュール変更、集合時間に人が来ない…。わたしたちの予想できないハプニングが簡単に起こってしまうここホンジュラス。いや、ここではこれらは当たり前のことで、ハプニングにすら値しないのではないかと思ってしまうくらいです。そんなホンジュラスに振り回わされつつも、同時に本番に強く陽気で気さくなホンジュラス人に助けられる場面が多々あったのも、これまた事実。

次回の健康まつりは、8月末に我が任地エルパライソ県ダンリ市での開催を予定しています。わたしの配属先である県保健事務所を中心として企画調整していくことになりますが、誰をどう巻き込むか、ビジョンを共有するにはどうしたらよいか、鍵になる人は誰かなどなど…日々作戦を立てながら、最近のわたしの頭の中は、そのことでいっぱいになっています。

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