2015/06/03 Wed
活動
地球の裏側の日本という国へ


今年2015年は、ホンジュラスと日本にとって国交成立80周年、協力隊派遣40周年の記念すべき年。街を歩けばこんなにも日本の援助が入っているにもかかわらず、ホンジュラスでの日本という国の知名度はそれほど高くない印象を受けます。任地では「チニート、チニータ(中国人)」と声をかけられ、「日本は中国のどこにあるのか」、日本と中国は違う国だということを説明しても、すぐに「そうかわかった。では中国語を話すのか」という質問が返ってくるのは、きっと協力隊あるあるです。
先日、エルパライソ県エルパライソ市にて日本文化紹介を行いました。当日の来場者は、約100名。会場のエルパライソ文化会館の協力もあり、大盛況のうちに終わりました。日本についてのプレゼンテーション、浴衣やはっぴの着付け、書道体験、日本文化やJICAの活動についてのパネル展示を実施し、地球の裏側の「日本」という国をほんの少し体験してもらうことができたのではないかと思います。


わたしたち協力隊も、派遣が決まるまでホンジュラスという国を知らなかった隊員が多くいます。しかし、ホンジュラスについて学び、体験することで、ホンジュラスについての興味や愛着が次第に高まっていく経験を、多くの協力隊が持っています。
世界で最も治安の悪い国のひとつとされているホンジュラス。インターネット上には、ホンジュラスについてのマイナスな情報ばかりがあふれています。しかし、わたしたちが実際に目にしたホンジュラスも、接したホンジュラス人もネットの情報そのままかというと、それは違います。ネットをはじめとする様々なメディアで世界を知ることができる時代に、日本文化をわたしたちが紹介する意義は、ここにあると考えます。また、わたしたち協力隊にとってもホンジュラスを通して、日本文化の素晴らしさを再発見する良い機会となりました。
今回の経験が、ホンジュラスと日本の友好親善を促進するものになると同時に、わたしたち協力隊の活動にも良い影響を与えてくれることを願うばかりです。
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