2022/12/27 Tue
文化 生活
ⅻ オモガット(ベイビーシャワー)②
こんにちは、みなさん。
私は現在、海外協力隊でパラオにいます。
写真はベイビーシャワーをモチーフとした像です。
ベイビーシャワーをモチーフとした絵や像はパラオの街ではよく見かけることができます。
ベイビーシャワーの主人公である母親は午後になって現れます。
でも、ゲストである私たちは11時ごろに会場に到着しています。
主人公が現れるまで私たちが何をしているかというと、バンド演奏と歌を楽しみます。
歌はただ聞いているわけではありません。
歌い手の周りに集まって、ダンスをし、歌が終わると手に持っている1ドル札を歌い手に渡します。
日本のおひねりと同じですね。
日本の場合は、声援はおくっても一緒にダンスはしませんが。
パラオの人たちは歌い手と一緒に歌って踊るのです。
歌→ダンス→おひねり→歌のループは主人公の母親が登場するまで繰り返されます。
パラオの人たちは歌とダンスが好きで、人の集まりがあるとこのループはよく見ます。
盛り上がってくると車道にまで広がって、歌とダンスをします。
通りすがる車も、クラクションなど決して鳴らしません。
ゆっくり徐行して、お祝いをしている人に道を譲ってくれます。
こんなふうにゆったりとしたパラオの雰囲気は私は大好きです。
かつてはこのイベントはお母さんの伴侶以外は、男子の参加は禁止でした。
男性は準備だけして、会場の外にいて、会場からもれてくる音楽を聞いてお祝いをしていたそうです。
今は男子禁制ということはないそうです。
それでも会場では、男性は中央から遠くの席に座っています。
そして歌とダンスになると中央に集まります。
このイベントの主人公であるお母さんはずーと腰蓑のコスチュームでいるわけではありません。
一通り、歓迎のダンスが終わると、私服に着替えて、歌とダンスの輪に加わるのです。
歌とダンスでイベントを盛り上げるのがパラオなのです。
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