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サモアとトンガは兄弟?

 今回のテーマは、【文化~サモアとトンガは兄弟?~】についてご紹介します。

 先日、JICAトンガ隊員に会いに行くためトンガへ行ってきました。また、同じ時期にJICAトンガ隊員もサモアに来てくれていたので、お互いにお互いの文化を紹介していると「これは同じだわ!」「これは似ているわ!」と何度同じ言葉を繰り返したか分かりません。それほど、サモアとトンガの文化が似ていることが分かりました。

 まずサモアからトンガへは、飛行機でフィジーやニュージーランドを経由するか、最近新しくサモアから直行便も出ています。私は、行きはフィジーを経由し、帰りは直行便を使いました。直行便だとわずか3時間で往復できるためとても快適です。また、この時期にトンガに行くと世界でここしかできないアクティビティができます。それは、クジラと一緒に泳ぐことです。私も1日このアクティビティに参加しました。幸運にも何度もクジラと泳ぐチャンスに巡り合い、親子3頭と優雅に泳ぐことができました。真横にクジラがいるチャンスもありました。まさしくナショナルグラフィックの世界そのものでした。

 さて、サモアとトンガの何が似ているのか、それは言語、服装、食事、生活習慣、建築物、体系に至るまでたくさんの共通点を見つけました。特に言語は面白かったですね。

 例えば、発音が全く同じものもあります。Malo(マロ)は、サモアでは「こんにちは」ですが、トンガでは「ありがとう」という意味でした。いつもサモアで使っている意味と異なるため、初日はよく間違って使ってしまいました。私もサモアに慣れた証拠ですね。また、数字の3~8、鶏、猫などの動物は全く同じ発音で意味も一緒でした。一部違った発音では、サモアでは商店のことをFaleoloa(ファレオロア)と言い、トンガではFalekoloa(ファレコロア)と言います。それぞれの隊員が現地語であるサモア語、トンガ語は現地でしか使えないはずなのに、他国で使えたことに感動しました。

 また、服装では正装も似ていましたし、食文化も栽培している物がほぼ同じであるため呼び方は違っていても、同じ食べ物でした。それは、サモアの郷土料理Oka(オカ)です。トンガではOtaika(オタイカ)と呼び、写真のとおりサモアと同じ作り方でした。

 私が違うと感じたのは気候です。トンガの方が緯度が低いため、暑さがサモアよりも優しい気が しました。

 一番感動した事は、トンガでは「こんにちは」とあいさつしてくれるトンガ人に多く出会ったことです。サモアでは「ニイハオ」と言われ、中国人に間違えられることが多いからです。確かに、サモア、トンガにおいても中国の勢力はすごいなあと感じました。

 そんな中で、トンガのババウ高校で日本語を教えている隊員さんが、生徒と日本語でお話しする機会を与えてくれました。まずは自己紹介から始まり、好きな食べ物、家族構成、ババウのおすすめスポットなどを日本語で紹介してくれました。私とお話した生徒は、「将来日本に行ってみたいです。」と言ってくれました。それはとても嬉しいことです。普段の旅行では絶対にできない、このようなプログラムを見学できることもJICA隊員同士の醍醐味でもあります。自分の中で一つ変わったことに気付きました。それは、今まで日本を中心とした物の見方をしていたのに、今はサモアを中心とした物の見方に変わっている自分がいることです。それだけサモアに愛着を感じているのだと気付かされました。サモアの空港に着いて、サモア人と話した瞬間に「帰ってきたな。落ち着く。」と感じた自分がいました。そんなサモアが大好きです。私もいよいよ帰国まで残り6か月を切りました。残り僅かですが、このペースでこれからもどんどん旬なサモア情報を発信していきますよ。

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