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サモア国立病院ってこんなところ!

 今回のテーマは、「活動~サモア国立病院歯科~」についてご紹介します。サモア国立病院は首都アピアにあり、中心街からバスでおよそ10分程度と便利な場所にあります。山側にあり、地震で津波が発生しても安全な位置に設置されていて、時計台が印象的な病院という第一印象を受けました。中国の支援を受けて建て直したので、外見はとても綺麗に見えます。皆さんが想像していたよりも、近代的な建物の病院だと感じませんでしたか?しかし、残念ながら歯科は別棟にあり、さらに建物がとても古いです。なんと今年中に日本大使館の支援で新しい歯科用ユニットがサモアに届く予定です。この様子は、歯科用ユニットが日本から届いたら書こうと思いますので、お楽しみに。 

 さて、私は歯科衛生士として活動していますが、サモアにはもともと歯科衛生士はいません。セラピストという職種が歯科衛生士の業務も担っています。しかし、病院が認定した現地の歯科衛生士は現在1名います。ここで、歯科衛生士としての活動を紹介します。私は日本で認められている医療行為以外は現地のスタッフにお願いしています。主に私と現地の歯科衛生士は、サモア人の歯石を取ったり、歯磨き指導を行っています。また、歯科助手のスタッフと外来歯科の補助も行っています。残念ながらサモアでは主な治療が抜歯です。治療する技術とスタッフの数が不足しています。この状況を突破するためには、公衆衛生活動が「予防」がとても大切になってきます。そのため、私は週に1~2回は幼稚園か小学校で歯みがき指導の活動をしています。もともと幼稚園と小学校チームがあるので、そちらでの活動も6か月頃から始めました。その2つのチームは、国立病院が遠くて行きにくい郊外の学校で歯科健診・歯科治療・歯磨き指導などを行っています。私が外に出ることのメリットは、それぞれ異なる村の様子が分かる、巡回する学校の先生や保護者とも関わる機会が増えました。またIDカードに在サモア日本大使館からいただいたサモア×日本のピンバッチを付けています。日本人はこちらでは、中国人と間違えられるので、このバッチのお陰で患者様からも「日本から来たの?」と声をかけてもらえるようになりました。また、このマークは歯科用チェアに付いている他、病院では救急車にも付いていますよ。

 私の所属先のスタッフはJICAに対してとても理解があります。歯科医師の中にはJICAの研修で日本に来たことがあるスタッフもいます。また、歯科医師・歯科衛生士・歯科技工士が定期的にボランティアとして関わってきた経緯があり、私はそのお陰でとても活動がしやすい環境にあります。スタッフの中には日本語で挨拶をしてくれます。そんな素敵なスタッフと楽しく過ごしています。細かい業務の話は次回から少しずつお話ししたいと思います。また、JICA駒ケ根訓練所で研修している期間に同期から色々と歯の相談を受けました。現在も現地のボランティアや世界にいる同期から歯の相談を受けます。それだけボランティアでいる期間中に歯のトラブルが多いということです。今まで当たり前だと思っていた日本の歯科医療が、サモアに来てすごいなあと感じる今日この頃です。日本の歯科医療は恵まれています。日本では残せる歯もボランティアで派遣される国では簡単に抜歯されてしまう可能性があります。「この歯おかしいな???」と思ったら日本の皆さんはすぐに歯科に行き、治療して健康な歯を維持してくださいね。特にこれから海外に行かれる隊員の皆さん、また将来ボランティアを目指す皆さんは特に歯には関心を持っていただき、自分で2年間健康な歯を守れるように準備しておく必要があります。また、お気に入りの歯ブラシ、デンタルフロス、歯間ブラシなども日本から持っていく方が無難です。サモアで購入できる歯ブラシはどれも大きく、使えても子供用になります。日本の歯科用品もこれまた素晴らしいと感じると思いますよ。

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