2019/07/26 Fri
文化 活動
#11 Toso viti toso!!!!
,Bula vinaka.
Toso viti toso!!
(Go Fiji goの意味)
教え子達と地域のランニングイベントに参加して来ました。
毎年6月23日は世界五輪の日と言うことで世界各国のNOCが働き掛け、スポーツを通じて世界の友好と平和に貢献する「オリンピックムーブメント」の普及に努めています。
こちらフィジーでもOlympic Day Run(以下ODR)が毎年開催されています。
今年2019年のODRは6月29日に行われました。
ちょうど2年前のこの日、フィジーに赴任して2日目の朝に先輩隊員に連れられて初めて参加したイベント。
今回は私が子ども達を連れて参加する形になりました。
国内外の企業がスポンサーになり参加費がSave the childrenに寄付されると言うことで
「貧しい子どもの為に、子どもの僕たちでも出来ること」くらいに思って貰えたらいいかなと思って声を掛けたところ
二つ返事で了承してくれた同僚と乗り気の選手達。
大会前のチームビルディングも考えて代表チームの選手を連れて参加しました。
相変わらず集合時間には揃わないし
エントリーフィーを失くすし
終いにはサンダルで来る始末
これがこの国のスタイル何だろうけど…
「国際大会に行くことを考えると先が思いやられるね」と話していた矢先
一人の選手が颯爽とゴールして来ました。
あまりにも早く帰って来たので「ショートカットしてないか確認するわ」と同僚も疑うほどの速さで帰って来たその選手は小学生の部で2位でした。
選手の能力の開花(成長)に驚くと同時にもっと驚くことが
その選手 裸足で走っていたのです。
ランニングイベントなのにサンダルで来た彼に「今日は歩きなね」と言っていたのに、我慢出来なかったのか両手にサンダルを握り締め全力疾走している動画を父兄に見せてもらいました。
同僚も人が変わった様に大喜びし「フィジー人は靴を履かない方が早いんだよな」と
もちろん素晴らしい結果は褒めるべきだけど、手放しで喜べるものでもない
(選手の才能が発揮されたことは喜ばしいけれど、伝えるべきことは伝えなきゃいけないのが私の立場)
去年U15の選手達を連れてODRに参加した時にも裸足の選手が1位(チーム内)で帰って来たのを思い出しました。
確かにこの国の人たちは本番に強い。
「もっとちゃんと準備したら、もっといい成果が得られるのに」と言うのは余所者の考えだろうし
この国はそれで何とか成り立っているのも事実。
ケガしなきゃいいのだけど(足の裏がとても頑丈)
表彰される時も彼は誇らしげにサンダルで壇上に上がっていました。
そしてそれを複雑な気持ちで見ていました。
「(でも野球の試合中だけは履いてくれよ)」と思いながら。
ランニングの後に五輪のマークの塗り絵をしながら五大陸とオリンピックのバリューについて学びました。
ヨーロッパ、アメリカ、アフリカ、アジア、オセアニア
Excellence :卓越 より高い目標目指して努力すること
Friendship :友情 スポーツを通して得られる友情や絆
Respect:敬意、尊重 ルールの尊重、フェアプレイの徹底、支援者への敬意
我々がいつも子ども達に口うるさく言っている事ばかりでした。
百聞は一見に如かず
コーチに何度も言われるよりも、自分で体験したことの方が記憶に残るでしょう。
彼らが多くの事を吸収できる様な環境づくりに努めていきたいです。
【報告】
配属先の活動対象である教え子を連れて世界大会に参加する運びとなりました。
WBSC U-12 Baseball World Cup 2019
にフィジー代表が出場します!(詳しくは↙︎)
私もフィジー政府(青年・スポーツ省)の要請によりNational Coach として
帯同し指揮をとらせて頂きます。
上記のW杯出場にあたりクラウドファンドに寄付してくださった皆さま、応援Tシャツを購入してくださった皆さまには何度お礼を申し上げても足らないくらい感謝しております。
日頃より日本から応援してくださる皆さま、現地にて支えてくださる仲間にも重ねて御礼申し上げます。いつも有難うございます。
今月末から2週間ほどフィジーを離れ世界を相手に戦って来ますが、フィジーらしく明るく楽しく元気よくやってこれる様に尽力致す所存でございますので応援のほどよろしく御願い致します。
Toso Viti Toso!!!!
SHARE