サバイディ。(ラオスのこんにちは。)
帰国して、約4ヵ月が経過しました。
帰国後、協力隊時代のひょんなきっかけから、私は、「NPO法人あおぞら」という団体で海外母子保健支援に助産師として携わっています。
今回は、帰国後の進路の一例として、私の帰国後のことについてお話していきたいと思います。
私と"あおぞら"の出会いは、2019年3月28日、場所はラオスでした。
私がJICA海外協力隊で助産師として活動していたパークグム郡病院を、理事長の葉田、理事の中西、アドバイザリースタッフの嶋岡が、訪れたことがきっかけでした。カンボジアなどでのあおぞらの活動を聞き、ここパークグム郡病院でもあおぞらとともに新生児蘇生法講習会を行いたいと感じました。その後 JICAラオス事務所や、各方面のご協力を頂き、わずか3ヶ月後、6月3日に活動先のパークグム郡病院で新生児蘇生法講習会を開催することができました。
あおぞらと出会うまでは、ラオスの医療スタッフに対して、正しい知識や技術を「教える」ことに注力している自分がいました。そんな私の一方的な態度が、いつの間にか現地スタッフとの距離を生んでしまっていました。しかし、あおぞらとの新生児蘇生法講習会を行ったあと、現地医療スタッフが「自分にもできる。私がやらなくちゃ。」と自信や使命感を持ち、医療に取り組む姿勢に変わったと感じました。私は、技術を「教える」ことに加えて、現地の医療スタッフが本来の力を自ら引き出し、輝けるように関わることが大切だということに気づきました。「寄り添い、支える 」こと、それが本当の支援だということを学びました。
私が助産師として活動していた地域は、中西が学生時代から10年間継続して支援し、関わり続けていた土地でもありました。 私は、ラオスにおける協力隊生活の中で、自分の活動は本当に微力であり、成果も見えず、ラオスにいる意味さえ見いだせなくなることも度々ありました。そしてその時の私は「国際協力の世界にもう関わることはないだろう…」と思っていました。 ところが、あおぞらと出会い、中西の活動とその思いを聞き、どんなに小さなことでも活動を続け、関わり続けること、現地の人を信じ続ける事の大切さを教えてもらいました。
JICA青年海外協力隊の訓練所では、国際協力を行う上で大切な3要素を学びます。
それは、
1、専門性
2、コミュニケーション力
3、持続する情熱
の3つです。
この3つのうち最も難しいことは『持続する情熱』である、と
私はJICA海外協力隊の2年間を通して、感じていました。
あおぞらとの出会いが私に変化を生みました。信じられる仲間とともに活動すること。 それこそが、私の『持続する情熱』のために何よりも大切だと気がつきました。国際協力に携われば携わるほど、自分の知識不足や未熟な部分を思い知り、自分のことを嫌いになったり落ち込んだりもします。そうした中でも、自分の気持ちや新たな一面を見つけさせてくれる、あおぞらとの出会いに感謝しています。
NPO法人あおぞらは、世界を少しずつ変えていくために。
どこかの誰かではない、『あの人』の涙を止め、笑顔をつくるために。
何ができるかを考え続け、
皆さんとともに作り上げていく団体でありたいと思っています。
「あおぞら」との出会いは本当に偶然でした。
しかし、その偶然が繋ぎ・繋がれ、帰国後に一緒にお仕事をすることができています。
協力隊時代には、「自分には向いていない。」と憧れていた国際協力の世界の道も諦めようと考えていました。
しかし、このように現在、「国際協力」「母子保健」に携わることができ、幸せだと思っています。
思い返すと、毎日出会いはたくさんあります。しかし、何気なく出会いをそのまま通りすぎている日々でした。
しかし、ひとつの出会いは自分の人生を変えるチャンスかもしれないと今回のあおぞらとの出会いを経て感じました。
今、昔の自分にアドバイスするのであれば、
「毎日の出会いを大切に。」
そして、「ダメだと思わず、まずやってみよう。」と、恐れず行動すること。
それぞれの個人差・プライオリティがあると思います。
なので、一概には言えませんが、幸福度の高い働き方への一助になればと願います。
今後は、「あおぞら」メンバーとして、ラオス事業にも携わり、継続的にラオスにも関わり続けていけたらとも思っています。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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