サバーイサバーイlaos日記(大竹隊員は帰国しました)

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大竹 恵実
栃木県

タイプ/職種
青年海外協力隊
助産師
派遣国
アジア
ラオス ヴィエンチャン市特別市
一言メッセージ
看護師3年、助産師5年の経験の後、青年海外協力隊としてラオスにやってきました。日本の医療との違いに衝撃の連続でしたが、ラオスの良いところに目を向け、“助産”というものを見直す良いきっかけとなっています。

 

第二の故郷ラオスへの里帰り

2019.10.18

活動

サバイディ(ラオス語のこんにちは)。 来る2019年10月21日、実はラオスへ里帰りすることになりました。 その理由は、わたしの所属するNPO 法人あおぞらにて、ラオス赴任中のJICA海外協力隊(JOCV)と協働して、ラオス サイニャブリ県ケンタオ郡病院にて新生児蘇生法講習会を行うためです。ラオスでの新生児蘇生法講習会は2019年6月のパークグム郡病院での講習会に続いて第2回目となります。 なんと嬉しい。 いまからワクワクします。 途上国では、生まれたばかりの赤ちゃんが適切な医療が提供されないことによって命を落としてしまう悲しい現実があります。 ラオスにおける新生児死亡率は出生1000あたり30です。日本は出生1000あたり0.9ですからラオスでは日本の30倍以上の新生児がなくなっていることがわかります。そのうちの29%が新生児仮死が原因とされています。しかし、新生児仮死の約90%以上は出生直後の適切な処置で救命できることが知られています。そしてその手法はシンプルで特別な機材を必要としません。現地のスタッフが正しい知識と技術を持ち、適切に医療が提供されれば救える命がたくさんあるのです。

今回、あおぞらが向かうサイニャブリ県ケンタオ郡病院は、タイとの国境付近にある、僻地の病院です。首都ビエンチャンから車で5時間移動します。ケンタオ郡病院ではJOCV の南野結香隊員が助産師として活動しています。南野隊員は、わたしの同期隊員。 現地ラオス人医療スタッフとケンタオ郡病院で働きながら、現地の母子保健向上のために日々、問題点の解決に挑んでいます。 2年にわたる活動の中で、南野隊員は、スタッフの新生児蘇生法の知識や技術の向上の必要性を感じていました。しかし、実際にラオスで新生児蘇生法をJOCV1人で現地の医療スタッフに伝えることはとても難しいことでした。 2019年6月パークグム郡病院であおぞらの医師3名(嶋岡 中西 土屋)とJOCVが協働した新生児蘇生講習会が開催され、ケンタオ郡病院からも南野隊員とともに看護師1名が講習会に参加しました。 講習会後、参加した現地ラオス人看護師からは「わかりやすかった、わたしも配属先で伝えたい」と意欲的な発言があったそうです。その様子を見て、南野隊員はケンタオ郡病院でも新生児蘇生法講習会が開催できないか、と考え、再度あおぞらとJOCVのコラボレーションが可能かどうか、関係各所の調整に奔走してくれました。 パークグム郡病院でラオスの医療従事者と交わした「また来るね」という約束を守るために。そして南野隊員の熱い思いに応えるために。あおぞら側でも調整を進めていきました。 そしてついに様々な難関を乗り越え、 JICAラオス事務所の強力なサポートもいただき、 「あおぞら×ラオスJOCV 第2回新生児蘇生法講習会」が 10月21日に開催されることとなったのです。 今回の講習会の目的は3つあります。 1.ラオスで新生児蘇生法が普及し、多くの新生児が救われること、 2.ラオス医療者が医療者としてあるべき姿や医療を考えるきっかけとなること、 3.今後ケンタオ郡病院で新生児蘇生法を指導できる指導者を育成すること。 1. はもちろんなのですが、2. 医療者としてのあるべき姿や医療を考えるきっかけとなること 3. 新生児蘇生法を指導できる医療者を育成することも大切なミッションです。ラオスの医療者が自らを内省し、自律的に継続的に講習会を開催していくことが大切です。 今回のケンタオ郡病院での新生児蘇生法講習会にはラオスの他の地域で活動するJOCVの方々がそれぞれの施設の看護師とともに参加する予定です。別の地域から参加したラオスの医療者がJOCVとともに自分の施設で新生児仮死の赤ちゃんを救い、お母さんの涙をとめ、笑顔をつくっていく、、、そんなチャレンジに今からワクワクしています。

研修の様子はまたご報告できればと思います。