JICA海外協力隊の世界日記

サバーイサバーイlaos日記

タンザニアの同期隊員の任地訪問をしてきました!

Jambo!! (スワヒリ語の挨拶)。

今回は、帰国後に同期隊員の任地訪問をしたお話をさせていただきたいと思います。

JICA海外協力隊としての活動原則は2年間ですが、活動の状況や配属先との合意によって活動の任期延長が認められる場合があります。岡川隊員も任期を半年延長しての活動であっため、今回わたしも訪問することができました。 わたしが訪問したのは、数学教育で活動する岡川健太隊員の任地タンザニア連合共和国のムトワラ州です。

ムトワラ(Mtwara)は、商業首都ダルエスサラームから南に500kmバスで9時間の場所にあります。インド洋を臨む長閑な土地です。 岡川隊員はタンザニアの国立ムトワラ技術中等学校という、中学・高校の一貫校に所属し、生徒へ 数学の授業を教えています。

実際に平日の活動日に、授業を見せていただくことが出来ました。

スワヒリ語と英語での流れるような授業。 ちょっと授業についていけていなさそうな子へのフォロー、そして問題を提示したら、ちゃんとみんな解けていそうかチェックに回ります。 彼の試行錯誤しながらの授業が徐々にこうやって形になって来たんだろうというのが分かりました。 そして、彼の活動は授業を行うことだけにとどまりませんでした。

生徒への授業を通して、継続性という意味を考えた時に、生徒に授業をしているだけではその先自分が帰った後に 教育はどうなるのだろう…? そんな想いから、継続性のある教育支援を目指し、教員対象のワークショップを開いたりしたそうです。 一時は現地の先生よりも授業数を持ち、日々生徒に授業を行っていた彼。

自分の要請内容だけにとどまらず、その先の継続性を考え計画・実行したプロセスは本当に隠れた苦労があるとは思いますが、素直に凄いなと思いました。

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JICA海外協力隊に来て変わったこと… それは『人に優しくなれるようになったこと』 と岡川隊員が言っていたのが印象的でした。 タンザニアの地で色んな常識が毎日ぶち壊され、自分の不甲斐ない部分もたくさん見たのでしょう。 でも自分ができないところをさらけ出すことで、たくさんの人の優しさに触れることができたといいます。 そして完璧にできない自分への許し。自分自身にもきっと優しくなったのだと思いました。

実は岡川隊員とわたしは、訓練所では、語学クラスが隣で顔と名前となんとなーくの人となりがわかる程度の関係性でした。 しかし、今回、偶然わたしがタンザニア渡航することが決まり、岡川隊員が任期を延長をしていることが判明し、急遽任地にお邪魔させていただくことになりました。 帰国してからも、しみじみ思いますが、協力隊の人との出会いは、一生の財産だと思います。2年以上会ってはなかったけど、色々と共感しながら話せたり理解出来ることが多いのはお互いに、異国の地で踏ん張ってきたからかなと思える時間を過ごすことができました。ムトワラの任地で『ケンタ!!』と声をかけられ、ハイタッチする姿を見て、彼がこの任期中にこの地に根をはって頑張ってきた証を見せてせていただいた想いになりました。

もう一人。紹介したいのが、同任地のコミュニティ開発隊員の本田裕菜隊員。ムトワラで一緒に過ごさせてもらいました。 とびきりの笑顔とパワーで現地の人の生活に飛び込んでいる彼女にはとても元気をもらいました。 『これ美味しいんすよ。』と現地の食べ物を色々くれたり、食事を作ってもらったり。帰り際には、彼女が取り組んでいる生産者さんと一緒に作ったお箸をいただき…(涙) 彼女の真っ直ぐさと、優しさにも助けられ生活できたムトワラ生活でした。

これからもたくさんの人の想いを聴きながら、自分の心の声にも耳を傾けながら進んで行きたいと思わせていただいた旅でした。

Asante (スワヒリ語のありがとう) Kenta and Yuna

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