JICA海外協力隊の世界日記

カリブ海の小国・セントルシアでの防災活動日記

セントルシアの自然災害(導入編)

NOAAのハリケーンセンターより
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Zoom Earthより

トロピカル・ストーム「ブレット」の直撃を受けて、事前準備・事後対応のためにバタバタしており、更新が滞っています。幸い、被害は大きくなかったものの(現時点調査中)、シャットダウンを行うなど緊張感がある状態でした(私は裏方で作業)。ということで、セントルシアの自然災害や防災について何回かに分けて書きます。

対処を呼びかけるフィリップ・J・ピエール首相

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経過報告する国家危機管理諮問委員会議長のショーン・エドワード教育大臣

セントルシアでは、ハリケーンやストームによる暴風・洪水災害、カリブ海プレートでの地震災害、スフレ地区の火山災害、沿岸部での津波災害が考えられています。記録上の被害のほとんどは、被災者の数でも金額的にも圧倒的にストームによるものです(セントルシア周辺では、ハリケーンに発達する前の熱帯低気圧(ストーム)である場合が多いです)。

犠牲者が出るのは稀なのですが(驚くほど少ないです)、理由の一つとして、前述の通りシャットダウンを実行することが挙げられると思います(地質的要因もあると感じていますので、これは別に書きます)。シャットダウンは、文字通りすべての活動を停止して、全員が自宅あるいは避難所待機になります。今回は13時に活動停止、19時から翌日昼頃まで自宅待機でした。ストームやハリケーンでない場合でも、大雨が予想される場合、学校には休校が宣言されます。本当にあっさりと休校させます。これには驚きました。1年間で10回ほどあったと思います。空振りすること(なんともなかった場合)もありましたが、あくまでも結果論ですので、これらは有効な防災行動ではないでしょうか。

(小さな国ですので、大雨の予想でも「雨雲が少し逸れれば大外れ」になりますし、逆に「外れの予想が大当たり」になることもあります。)

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