JICA海外協力隊の世界日記

カリブ海の小国・セントルシアでの防災活動日記

セントルシアの地名と活動当初の課題

セントルシアは淡路島くらいの大きさではありますが、10の行政区分(District)、546?の集落(Settlement)があります。セントルシアを都道府県とすると、Districtが市町村、Settlementが集落という感じですね。行政区分と集落境界が一致しないのは謎です。現在の公用語は英語ですが、歴史的な経緯により地名はフランス語のままです。英語表記でもフランス語読みなので、例えば、北部の町”Gros Islet”は「グロス・アイレット」ではなく「グロズレイ」と言いますし、南部の観光地“Soufriere”は「スフリエール」ではなく「スフレ」と言います。なお、国名の「セントルシア」は英語読みで「セントルーシャ」と言い、セントルシア人は「セントルーシャン」、または略して「ルーシャン」です。

防災の活動を始めるに当たって、どこに何があるかが分からない、地名を読めないでは何も始められません。また、報道も「○○地区の○○集落で~」という情報しかなく、地図で示されることがないので、どこで起きたのか、家から近いのか遠いのかもまったく分からない状況でした。つまり、赴任して最初の課題は、生活のためにも活動のためにも、どこに何という地区があって、どういう特徴があるのかを把握することでした。幸い、赴任して直ぐに各地を回ることができました。しかし、たくさんある集落をまとめるのには苦労しました。Web地図を見てもはっきりと分からないし、誰に聞いても分かりませんでした。このような「情報の不確かさ」は、あらゆる事柄に付きまとってきます。初めの頃は戸惑いましたが、これが普通なのだとしみじみと感じるところです。

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