JICA海外協力隊の世界日記

カリブ海の小国・セントルシアでの防災活動日記

セントルシアの海 -海の様子と最近の問題点-

セントルシアといえば美しい海と山です。今回は、海の話をします。写真は国立公園のピジョン・アイランドとそのビーチです。

ビーチは本当に綺麗です。これぞ南国の海といった感じです。特にハリケーンシーズン以外の期間(12-5月)は欧米からの観光客でいっぱいになります。現地人も散歩や海水浴をしていますし、若者達はクリケットやリフティング遊びをしています。釣りやモリで魚突き、貝や海藻を拾っている人もいます。

浜辺には砂蟹(シオマネキ)が沢山います。大小様々な種類の蟹がたくさんいます。たくさんの種類を見ますが、すぐ逃げられるので写真はないです。稀にオカヤドカリを見ることもあります(山奥にもいます)。一昔前、日本の縁日で見かけたものですね。挟まれると、ものすごく痛いです。ビーチの砂を掘ると、シジミくらいの大きさの白くてキラキラした2枚貝がたくさんいます(スープにするとおいしいらしいです)。魚は、動画のとおり南国の魚です。家の近くのふつうの岩場で撮ったのですが、ウニばかりで見所もなく申し訳ありません。もし、穴場に行く機会があれば、再度紹介したいと思います。

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一部の海藻(Sea moss)は栄養剤として好まれており、産業になっています。スーパーでも売ってますし、自作している人もいます。

そういう海藻もある一方で、問題になっている海藻もあります。大西洋沿岸部やカリブの島々ではサルガッサム(Sargassum)という海藻が大繁殖しており、漁業はもちろん、珊瑚礁などの環境や養殖産業に対する脅威となっているほか、砂浜に大量漂着したものが腐敗して硫化水素が発生させるなどして、生活問題にもなっています。隣国のバルバドスでは非常事態宣言が出されたことがあるほどです。セントルシアでも特に東~南部に漂着しており、初めて見たときはその異様な光景と異臭に驚きました。この海藻は重金属を含むなどのため有効活用手段に乏しく、喫緊の課題になっています。

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最後に注意事項として、セントルシアでは許可がないと、海からは何を採ってもいけないことになっています。砂、石、流木、貝や魚もすべて禁止されています。実際には、いろいろと採っている人をよく見ますが、許可を得ているかは謎です。また、隊員一人での遊泳は禁止されています。意外と波が高く、すぐに深くなるので気をつけた方がいいですね。

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