JICA海外協力隊の世界日記

カリブ海の小国・セントルシアでの防災活動日記

私の活動紹介④ 2022年11月6日洪水災害

洪水災害後のミーティングの様子 手前は私のPCで状況をモニターに示しています

2022年116日にセントルシア北部の広範囲が洪水に見舞われました。この日は日曜日で、朝は天気が良く、私は気持ちよくジョギングしてました。↓の写真は、その時に撮ったものです(郡山のバスを見つけて、二本松訓練所にいたときのことを思い出したりしていました)。

IMG_20221106_093001.jpg

ところが、昼頃から猛烈に雨が降り始め、すぐに停電になりました。時間にして3-4時間後だったと思います。外は何事もなかったかのように急に晴れわたり、電気が復旧すると同時にスマートフォンにニュースの通知が。その内容はセントルシアの北部で洪水発生中というもので、近所の集落が水没している写真が載っていました。↓のリンクがその時の記事です。SNSを見てみると既に動画が挙がっており、氾濫した川が車やコンテナを流していたり、近所の集落に濁流が押し寄せていたり、大動脈のハイウェイが川になっていたりと衝撃的なものばかりでした。洪水の様子は↓の動画2つです。洪水中ですが、既に晴れているとおり、本当に短い時間の豪雨でした。

https://stluciatimes.com/147892/2022/11/saint-lucia-experiences-massive-flooding-people-reported-trapped-in-their-homes/

最も深刻な洪水となったコリンス集落

川になったハイウェイ

翌日、職場へ行くともちろん洪水対応のミーティングでした。私は現地調査班に入り、さっそく全体を見て回りました。大きな土砂崩れはありませんでしたが、洪水被害は深刻でした(↓の動画)。被災した集落では既に水は引いていたので住民やボランティアが掃除を始めており、赤十字が被害調査をしていました。日本で洪水災害があったときと同じような光景です。被害の状況は、集落の1階部分までがほぼ完全に浸水してしまったので、泥を被った衣類・マットレス・ソファーなどの布ものは全滅です。家具類も浮いて流されたりしたので、ほとんどが壊れていました。そのほか、濁流により塀やフェンスも全部倒れ、車を駄目にしてしまった方達もたくさんいました。幸い、死傷者は0だったのですが、約800人が被災し、被害総額180USドル(速報値・復旧費用除く)という小国にとっては大きな打撃となる災害となってしまいました。

そして、私はここから2ヶ月間に渡ってこの洪水災害に対する仕事をすることになっていきます。

コリンス集落 洪水翌日の復興作業状況

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