JICA海外協力隊の世界日記

大きいブラジルの小さい街から通信

運動会

私の任地ツパン市の日系団体の代表的な行事は二つあります。7月の運動会と9月の日本祭りです。その運動会が、今年は7月21日にありました。団体の会員でなくても誰でも参加できるので当日はかなりの賑わいとなります。

日本語学校も、玉を投げて大きな鈴に当て、早く割ったほうが勝ちとなる「鈴割」の大鈴を作ったり、子どもの参加者がつけるゼッケンを用意したり、ラジオ体操の練習をしたりと準備や練習に大忙しでした。

開会式は、先人日本人移民の方たちへむけての黙祷、ブラジルと日本の国歌斉唱、国旗掲揚、来賓や関係者のあいさつ、準備運動としてのラジオ体操第一と進みます。

私は市長や文化体育協会会長らとともにブラジル国旗を掲揚し、また、日本語学校の代表としてあいさつをさせていただきました。

そして、今年は一日、総合司会の日本語担当をしました。

お昼休みには、街のパン屋さんが作ったブラジルと日本の旗をかたどった巨大ケーキが運び込まれます。大きさは、およそ縦80センチメートル横2.5メートルぐらいだと思われます。婦人会のみなさんを中心に切り分けます。並んだ人からは、日本の部分がほしい、ブラジルの部分がほしいとリクエストもありました。

演技は、徒競走、障害物競争、パン食い競争と日本の運動会で見られるもののほとんどが行われます。参加者カテゴリーも細かく分かれており、未就学児から高齢者まで参加できるようになっています。

日系団体独特のものとしては、競技名「デカセギ」という名のリレー。バトンの代わりに大きな旅行バッグを抱えながらのリレーです。笑えるリレーかと想像していたのですが、ガチンコ勝負でした。

競技の最後は、日本語学校で苦労して作った大鈴を使っての鈴割です。なかなか割れないようにと何重にも紙を貼ったのですが、結構、簡単に割れてしまいました。残念。今年は白組の鈴が早く割れました。

朝、まだ涼しいうちに始まった運動会、終了したころ太陽はかなり西に傾いていました。

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