JICA海外協力隊の世界日記

大きいブラジルの小さい街から通信

サンパウロへの道

 JICAの用事で、ブラジルの他の地に旅行するため、これまで、幾度となく任地ツパンからサンパウロまで長距離バスで移動しました。今日は、その道中をほんの少し紹介したいと思います。

 自宅から歩いて30分はかからないぐらいのところにツパンバスターミナルはあります。荷物を預けてバスに乗り込みます。

 サンパウロ行のバスは2階建てバスです。2階最前列が私の定位置でした。座席はかなり余裕がある作りです。リクライニングもかなりききます。水は飲み放題です。もちろんトイレ付です。途中一回ドライブインに停車します。乗り物に乗るのが大好きな私にとって、地平線を眺めながらの約9時間の旅は苦になりませんでした。

 ツパンを出発して少しすると、和風のバス停が見えてきます。モニュメントというわけではなくバス停が和風であることに、この地の日系人の存在を感じ取ることができます。

 道路の両側には果てしなく続く大地とたくさんの牛の姿があります。空はとっても広く高いです。最前列に座っているので目の前には180°以上の地平線が目に飛び込んできます。

 出発して1時間半程度でマリリア市のターミナルにバスは停車します。マリリアのターミナルの屋根はとても特徴がある形をしています。この帽子のような屋根が目に入ってくると、自分の中のスイッチが切り替わるのがわかります。

 天まで続くようなまっすぐな道を何回も目にしながら旅はつづきます。

 いったいいつ風景が変わるんでしょう。未だそれがどこからなのかわかっていませんが、バスは次第に南米最大都市サンパウロに近づいていきます。

 ブラジル全体に言えるのですが、とにかくブラジル国旗があちこちにあります。とてつもなく大きなブラジル国旗がたなびいている姿を目にするたびに、自分は今ブラジルにいるんだと再認識の繰り返しでした。

 最後の写真は実はツパンからサンパウロに向かっている時のものではありません。サンパウロからツパンへの帰途についている時、マリリア市を出発したあたりで目にする夕陽です。写真以上に実物は美しいです。任地ツパンは観光地ではありませんが、周辺の風景の美しさは一見の価値があります。

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