2015/08/21 Fri
活動
自然保護区での仕事内容
こんにちは。
今回は、自然保護区での仕事内容について紹介します。
業務は大きく分けて3つあります。
1.保護区内の監視とパトロール
2.保護区内に生息する野生生物の生態調査と研究
3.地域住民や、保護区利用者とのコミュニケーション
1.保護区内の監視とパトロール
毎日、保護区内全体をパトロールし、日報を作成します。
ある日の日報には、
「漁師が禁止区域に入っている。」
「観光客がケガをしたので、手当をした。」
「浜辺で鳥の死体が50体見つかった。原因不明。」
「(いつもいるはずの)アシカのコロニーが見当たらない。」
など、主に保護区の利用者や、野生生物のことを記録しています。
335,000ha(琵琶湖の約5つ分の広さ)を、
たった14名のパークレンジャーで監視をしなければいけません。
2.生態調査と研究
パラカス自然保護区では、個体群調査を実施しています。
鳥類は毎月。鰭脚類(アシカなど)は3か月に一度。ペンギンとカワウソは1年に一度。
毎回同じルートを調査し結果をまとめ、本部に報告しています。
調査は、朝6時から10時頃まで。
双眼鏡と記録帳を携え、種類ごとに個体数を数えます。
月ごとの鳥類の調査に参加して気づいたことは、
種によって生息できる地域(生態系)が違うということ。
また、季節の変化にともなって、種の個体群数も変化するということ。
調査は継続することで変化がみえて、とても面白いなと感じています。
3.地域住民や利用者とのコミュニケーション
この保護区には、
漁民、地域住民、観光客が日々利用し、関わっています。
我々は、問題があれば対応し、彼らと良好な関係を保つために日々コミュニケーションをとっています。
この業務の一環として、環境教育活動を実施しています。
この活動については、次回詳しく説明します。
保護区内には、計24名の職員が働いています。
14名のパークレンジャーと、他には経営管理や、生物専門家、受付、運転手、料理人などです。パークレンジャーの9割が男性、事務仕事は女性が多いと感じます。勤続1年から30年、年齢も20代から60代までの幅広い年齢層と様々な経歴を持った人がここで働いています。
昨年の11月。出勤日の初日に、上司や同僚が、
「我々は家族だ。困ったときはいつでも言ってくれ。」
と声を掛けてくれました。
ここは、すこし閉鎖的な空間でもあることから、
職員同士の中がとても密接です。家族のようです。
毎日たくさんのことを教えてもらっています。
そんな家族のような同僚と働けることの幸せに感謝しつつ
活動していきたいと思います。
おざき
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