JICA海外協力隊の世界日記

ペルー国立自然保護区での2年間

世界湿地の日

こんにちは。

みなさんに質問です。

2月2日は何の日でしょうか?

節分でしょうか??おしい!!

正解は、「世界湿地の日」でした。

この日は、パラカス自然保護区にとても関係の深い日なので、

今回は「世界湿地の日」について紹介しようと思います。

はて、そもそも湿地とは、いったい何でしょうか。

<湿地の定義>

湿地とは、天然のものであるか人工のものであるか、永続的なものであるか一時的なものであるかを問わず、更には水が滞っているか流れているか、淡水であるか汽水であるか鹹水(塩水)であるかを問わず、沼沢地、湿原、泥炭地又は水域をいい、低潮(干潮)時における水深が6メートルを超えない海域を含む。(ラムサール条約・条文の第1条第1項より)

要するに、湿った場所。

しかし、この「湿った場所」がなぜこんなに注目され、

「世界湿地の日」なんて大きなイベントが行われるのか。

それは、湿地という生態系が、人間にとっても、他の生き物にとっても、

非常に重要な場所であるからです。

湿地は、陸と水との接点であるために、陸と水中を行き来する生物や、淡水と海水を行き来する生物、湿地特有の生物など特に多種多様な生物が集まる場所です。

しかし、そんな場所こそが土地開発の対象になりやすく、干潟の埋め立て、護岸工事などによって、その大事な大事な生態系が失われています。

日本だけでなく、世界中で。

無計画な開発を食い止めるために、様々な方法があると思いますが、

パラカス自然保護区は、重要な湿地として世界的に認められているため、特に大きな開発は免れています。(1992/3/30ラムサール条約登録湿地No:545.)

パラカス自然保護区では、住民や観光客に向けて、湿地の重要性と役割を伝える活動をしています。世界湿地の日には、街の中を行進します。(一枚目の写真参照)

普及啓発という活動は、地道ですが

この階段を一段ずつ登っていかないと環境保全はできません。

いろいろなやり方があると思いますが、このブログを通してみなさまに伝えることも、

世界湿地の日を応援するひとつのイベントだと思っています。

きっと日本でも、イベントはたくさん行われていると思うので、

ぜひ参加してみてください。

おざき

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