2016/02/20 Sat
ペルー
国旗とフラミンゴ
こんにちは。
突然ですが、みなさんペルーの国旗ってご存知ですか?
上の写真を参考にしていただくと分かりやすいですが、
赤と白の縦縞の国旗デザインになっています。
赤は、勇気と愛国心。
白は、平和と名誉を象徴します。
また、中央には国章が描かれています。
国を代表する動物であるビクーニャ、国花であるキナと、豊穣の角から溢れだす金貨が描かれ、ペルーの動植鉱物の3つ(三界)の豊かさを表現しています。
そこで、今回はこの国旗の誕生秘話について少し紹介をしたいと思います。
国旗の誕生にまつわる話はいろいろあるのですが、
その中で、面白い話を1つ紹介したいと思います。
ペルー国旗を最初に考案したとされるのが、スペインからペルーを独立に導いたペルー初代大統領ホセ・サン・マルティン将軍です。
将軍は、新たに解放したチリからペルーへ移動する途上、首都リマから南に260kmの場所に位置するパラカス半島に上陸。そして、その半島の浜辺の木陰で休んだ将軍は、夢の中で翼が赤く、体の白い鳥が辺りを舞っているのを見たとされ、それが国旗のデザインのヒントになったと言われています。
(El sueño de San Martin :イメージ図 )
事実の真偽はさておき、この辺りには今もフラミンゴの生息地があることから、この鳥がモデルになったと推測されています。
サン・マルティン将軍が上陸したとされる場所は、現在は、「サン・マルティン港」となり、毎日多くの船が行き来する大きな港になっています。
また、私の働く職場「パラカス自然保護区」では、毎日フラミンゴを見ることができます。彼らのたたずまいは優雅であり、飛翔もとても美しいです。
保護区で働いていて、観光客の人によく質問されます。
「どこでフラミンゴが見られるの?」と。
あまり動物に詳しくない人でも、「フラミンゴ」という鳥の名前は知っている人が多いなと感じました。
国旗とフラミンゴに隠された関係性。
ちなみにペルーの国鳥は、アンデスイワドリという別の鳥ですが、
フラミンゴもペルーを代表する鳥であることは間違いないと思います。
もしパラカスを訪れる際には、
サン・マルティン将軍の見た景色を、見た夢を、感じてくださいね。
おざき
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