2015/11/01 Sun
生活
ジャガイモ
とある5月の休日。ペルー人の友達と、散歩をしていました。
突然、「おなかすいた?」と友人が聞いてきたので「はい」と答える私。
リュックサックをガサゴソしていたので、まあきっと、
クッキーや、パンなんかが出てくるのかなと思って見守っていましたが、
取り出したのは、ふかしたジャガイモと、チーズでした。
食文化の違いを感じた瞬間でした。
ペルーの主食は、
米、イモ、トウモロコシ、果物(甘くないバナナ)と様々。
というのも、ペルーでは、地域によって主食が変わります。
国土が広く地域によって気候が異なることから、育つ作物も違えば、食文化も全く違います。山岳地帯では、主にジャガイモ、トウモロコシが住民の主食になっています。
私は沿岸部に住んでいますが、実を言うとほぼ毎日ジャガイモを食べています。メインというより、料理に添えたり、ソースをかけたり。他の具材と炒めたり、フライのように揚げたりしています。ジャガイモの場合、全国的にみんなよく食べています。
さらに、ペルーには、「ジャガイモの日」(5月30日)というのが制定されており、その日にジャガイモ祭りが各地で開催されるそうです。
そう、このようにジャガイモはペルー国民に愛されています。
なぜ国民に、ここまで愛されるようになったのでしょうか。
おそらくそれは、ジャガイモの原産地がペルー(を含むアンデス地域)だからだと思います。
紀元前8000年に、ジャガイモは海抜3800メートルを超える、チチカカ湖周辺で栽培されていました。その後、16世紀にスペイン人の征服者がジャガイモをヨーロッパに伝えたことが、世界へ広まった始まりとされています。
その後、ジャガイモは、世界の基礎食料備蓄のひとつとして、人々を飢餓から救い、今も多くの地域でジャガイモが栽培されています。
ペルーの人々にとって、ジャガイモは「誇り」なのではないでしょうか。
ペルーでは、様々な色や形をしたジャガイモをみることができます。
黄色、赤、茶色、紫、黒色など、色とりどり。
種類にして5,000種以上あるとかなんとか。さすが原産地です。
ジャガイモにかぎらず、野菜や果物の原産地について考えてみると
たくさんのことが見えてきます。
これはきっと、新たな物の見方だと思います。
最後に、クイズです。
きっとどのご家庭の冷蔵庫にもある、丸くて赤い野菜。
それも、ペルーが原産地です。
ぜひ調べてみてくださいね!
回答はまた別の回で!
おざき
(写真提供者:八代、能登)
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