JICA海外協力隊の世界日記

ペルー国立自然保護区での2年間

イカ州の魅力

前回、私の住んでいる「町」を紹介しました。

今回は、私の住んでいる「州」の紹介をします。

私の住んでいる州は「イカ州」です。

アクセントは「イ」につきます。海に住む10本足の彼ではありません。

概要:

人口;85万人、面積は21,327.83 km²。ペルー南部の沿岸部に位置し、チンチャ、ナスカ、パルパ、ピスコ、イカの5つの郡から成っています。気候は砂漠気候。年間降水量は2mm。

主要産業は、農業、漁業、鉱山。

ここで、

砂漠気候なのに農業?と疑問に思った方いらっしゃいませんか。

私も最初、主要産業に”農業”が含まれるとは思ってもいませんでした。

面積の大半が乾燥地帯を占めるイカ州。

ですが、県の東側にアンデス山脈が面しており、山から雪解け水が地下水となって沿岸部のイカまで流れてきています。その地下水を利用することで、砂漠地帯のイカ州でも農業ができるのです。

実際に、ペルーの輸出農作物の65%をイカ州で賄っています。

とくにアスパラガス、ブドウ、オレンジなどが有名です。

日本のスーパーや市場で、イカ州産の野菜をもしかしたら目にするかもしれませんね。

また、イカの特産品として、ブドウを使ったお酒が有名です。

・ピスコ:ブドウの蒸留酒。アルコール度数45度。ストレートで飲むと、喉が焼ける感じがします。よくお店などでは、飲みやすいように、ガムシロップ、レモン、氷、卵白、ピスコをブレンドしたカクテル、「ピスコサワー」として提供されています。これがまた、美味しくて飲みやすいので、飲みすぎには注意です。他にも、ピスコを使ったカクテルはたくさんあります。

・ワイン:日本でよく目にする欧米のワインと比べたら、とても甘いです。全部が全部ではないのですが、基本的に甘いです。決して砂糖が入っているわけではありません。甘いのには、ブドウの生育環境に要因があります。朝晩冷え込む砂漠気候のイカで、ブドウたちは、寒さに耐えるために果実に養分を蓄えます。そのため、甘味がぎゅーっと凝縮され、ここではより甘いブドウができあがります。

これらの酒蔵をめぐりながら試飲ができるツアーも観光客に人気です。

つづいて、砂漠の中のオアシス「ワカチーナ」。

映画のワンシーンにでてくるような、THE・オアシスです。

人工的ではなく、自然にできたものです。毎日、たくさんの観光客が立ち寄ります。

泉の周りには、ホテルやレストンが立ち並んでいます。

さらにここでは、砂漠の激走ツアー、サンドボードが体験できます。

これらの体験アクティビティについては、臨場感あふれる写真とともに別の回で紹介をします。

実は、世界遺産「ナスカの地上絵」もこのイカ州にあります。

近いにも関わらず、まだ私が行ったことないので、訪問した際にレポートを書きます。

ペルーには、魅力のある観光地がたくさんあります。

この2年間でどれだけ多くの地域を回れるか分かりませんが、ペルーのあらゆる面を覗いて、みなさんにご報告しようと思います。

おざき

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