JICA海外協力隊の世界日記

ペルー国立自然保護区での2年間

任地「パラカス」の様子

こんにちは。

今回は任地「パラカス」について紹介します。

<概要>

パラカスは、首都リマから南に250km(バスで約3時間半)、太平洋に突き出た小さな半島の付け根部分に位置します。

町の面積は、1,440.68 km² 人口7,500人(2012年)。

主要産業は漁業と観光業。

気候区分は砂漠気候、年間降水量は2mm、年間平均気温は18.7℃。

これが任地の概要です。

気候も安定し過ごしやすく、町もこじんまりとして、治安も良い、と感じる一方で、ときどき巻き起こる砂嵐には頭を抱えます。

町の名前「パラカス」もケチュア語「砂の雨」という意味にもなっているほど、昔から、砂嵐が関係していたのだと考えられます。

砂嵐がおこれば外に出られず、部屋の中にも砂が積もるほど。

服を着ていても、全身砂まみれになります。

(ケチュア語:南米の一部で古くから使われている言語。パラ=雨、カス=砂)

ですが・・・

パラカスには、そんな砂嵐の悩みを吹き飛ばすほどの

魅力がたくさんあるのです。

照りつける太陽、澄み切った空気に透明感のある海。

空と砂漠と海の織りなす色合いが、絶景を生み出します。

週末や長期休みには、仕事の疲れを癒しリフレッシュするために、

国内外の観光客が、パラカスにどっと押し寄せます。

首都のリマからバスで約3時間半というアクセスの良さもあり、新しいビーチリゾートとして注目されている観光地なのです。

レストランやホテルも多くあり、町はずれの沿岸部には超高級ホテル地帯も存在します。

この町の観光の目玉は、バジェスタス島へのボートクルーズ。この島も国立自然保護区の一部となっており、野生の海鳥、ペンギン、アシカなどの生活の様子を間近で見られるツアーになっています。

(このツアーは、2時間約2000円。バジェスタスについてはまた別の回で!)

しかし、昔から多くのホテルが立ち並ぶ観光地ではありませんでした。

以前は、漁業や魚粉の生産が主要な産業でしたが、ここ6,7年の間に、ホテルやレストラン、旅行代理店が入ってきて、今のような観光地になったそうです。

新たなホテルも建設中で、これからも開発が盛んに行われるそうです。

より多くの観光客を集めるためには、必要な開発だと思います。

しかし、見失ってほしくないのは、生物保護の観点です。

観光資源を自然保護区としている地域ならではの開発が、より重要だと思います。

「観光」と「生物保護」を両立していくパラカスの、より良い発展を願います。

おざき

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