JICA海外協力隊の世界日記

まるはば☆morocco

謹賀新年・活動開始

新年あけましておめでとうございます。

2015年が、世界中の皆さんにとってより素敵な一年になりますように。

モロッコはイスラム教で、イスラム歴の新年が他の日にあるため、年末・年始も普段とあまり変わりない毎日でした。

大きな都市や、若い世代の人は、外出してカウントダウンをすることも増えてきているようですが、私の任地の多くの家庭では、家族と一緒に家ですごし、新年のケーキを食べるそうです。私も仕事をしながら、家でケーキを食べゆっくり年越しを過ごしました。


そして、モロッコにきて4ヶ月目。

今月からいよいよ活動が本格的に開始しました。

もともとの、私の活動の要請の内容は、助産師として県内の母子保健サービスの質の向上・母親学級の普及でした。

しかし、実際に活動先に派遣されると、現場のニーズは、以前派遣されていた「行政サービス」という職種のJICAボランティアがはじめた、"5S-KAIZEN活動"(サービス・業務の質の改善のためのアプローチ)を続けてほしいという要望のほうが大きかったため、この活動を開始することになりました。

まずは、ニーズである保健センターの業務改善に取り組むために、3カ所の保健センターにて、半年間で全15回予定の研修会・ワークショップを行うことになりました。

その全15回の研修のなかで、‘業務改善にとりくむテーマの選定、問題の状況・原因の分析、対策・活動計画の作成、対策の実施、評価、効果のある改善策の標準化’を、保健センターで働く全スタッフの方と一緒に、ワークショップで行っていく予定です。

昨年12月までは、県の保健省の地域保健課SIAAPといいます)の、医師長さんと一緒に、業務改善の勉強や、実施する研修のプログラムや資料の準備を行い、今週からいよいよ実際に研修会を開始しました。

今までなじみのなかった‘業務改善’という分野をプレゼンすること、フランス語での説明やワークショップは、うまくいかないことが多く、毎回挑戦と反省の繰り返しですが、少しずつ改善していきたいと思います。

SIAAPの医師長さんの提案で、まずは私がメインとなって研修会を実施することになりましたが、これからモロッコの人々をもっと巻き込んで一緒に研修会を運営できるように工夫していきたいです。

そして、第2回目の研修の時に、研修先のスタッフの方が保健センターの名前入りのケーキをサプライズで用意してくれていて、そのときの写真です。 

写真の皆の表情のように、モロッコの人々は皆とっても暖かく優しいです。

2015年。

保健センターで働くスタッフの方と一緒に楽しみながら、医療の質の改善に取り組み、地域に住む人々の健康に少しでもつなげていけたらいいなと思います。

今年もよろしくお願いします。

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