JICA海外協力隊の世界日記

まるはば☆morocco

ラマダン*断食月

モロッコはイスラム教のため、6/18~7/17の約一か月間ラマダンが行われていました。

ラマダンとは・・・

この月の日の出から日没までのあいだ、イスラム教徒の義務の一つである「断食(サウム)」として、飲食を絶つことが行われる。

断食といっても1ヶ月間という期間を完全に絶食するわけではなく、日没から日の出までの間(=夕方以降から翌未明まで)に一日分の食事を摂る。

ラマダン中には世界中のイスラム教徒が同じ試練を共有することから、ラマダンはある種の神聖さを持つ時期であるとみなされている。

<wikipediaより抜粋>

毎日一緒に生活・仕事をしているモロッコの人達の宗教・文化・思いをもっと知りたい・尊重したいという気持ちから、私も同僚や友人と一緒にできるだけ断食を経験させてもらいました。

日中は40度を超える日もある中、日の出(3:15頃)~日没(19:45頃)まで、水も飲めないというのは、とても大変で、イスラム教の人達の信仰心の強さを改めて感じました。

ラマダン中は、日没と同時に家族と一緒にフトールと呼ばれる食事をとります。ハリラ(トマトのスープ)、シュバキア(かりんとうの蜂蜜づけ)、なつめやし、牛乳、フレッシュジュース… など、伝統の料理がたくさん並びます。

同僚・友人が、交代でこのフトールに招待してくれ、毎日のように私も一緒にフトールを食べさせてもらいました。

一緒に机を囲み、日没を待ち、皆で飲む断食明けの最初の一杯の飲み物は、毎日本当に格別でした。

食べ物のありがたみ、そしてその時を一緒に囲む家族の有難さ、町中・世界中で皆も断食をして、最初の食事を同じ気持ちでいただいているという一体感。いつもとは違う特別な一か月間でした。

そして、一か月間のラマダンの終わりに、イド・アル=フィトルと呼ばれるラマダン明けのお祭りが3日間ありました。

家族が実家に集まり、新調した衣装をきて、お祈りをして、皆でラマダン明けを祝い、食事をとるのが伝統だそうです。

いつも一緒に活動をしている上司が、招待してくれ、私もご家族と一緒に3日間すごさせてもらいました。

かわるがわるに訪れる親戚に混ぜてもらい、モロッコの伝統的な衣装も貸してもらい、毎食机いっぱいに豪華に並ぶモロッコ料理を食べ、モロッコの文化を堪能させてもらいました。 そしてこのお祭りでも、モロッコの家族の暖かさ・人々の優しさをたくさん共有させてもらいました。

不便なこともあるラマダン中でしたが、いつもよりも、周りの人との距離も近く感じ、家族・食べ物など色々なありがたみを感じた、貴重な一か月間を経験させてもらうことができました。

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