JICA海外協力隊の世界日記

蒙古大陸放浪記

ツァガーンサル(旧正月)

Сайн байна уу? サイン バイノー?

モンゴル三大行事のひとつ、ツァガーンサル(旧正月)が今年も終わりました。

29日がツァガーンサルだったのですが、『モンゴルは2月いっぱいツァガーンサル』ということで、つい数日前にも友人の挨拶回りに付き合わせてもらいました。

無事、ツァガーンサルのボーズ(羊肉の蒸し餃子のようなもの)を食べ、アリヒ(モンゴルウォッカ)で乾杯することができたので、今年も健康で、幸せにいられるはずです!

さて、ツァガーンサルが近づいた頃の保育の様子を少しご紹介。

1月のセミナーで、ツァガーンサルのペープサート(写真1)を提示したところ、今までにないくらい先生たちに大ウケし、ぜひ子どもたちにも見せてあげようという話になりました。

補足ですが、1月セミナーテーマは『視覚障害』、視覚に障害のある子どもも楽しめる“触って楽しい”教材ということで、廃材を利用して制作しました。

1園目は、国立133番幼稚園。他県からの見学者が来る日に、先生と一緒に保育をする機会を頂きました。年長クラスということで、わたしの用意したお話以上に子どもたちからツァガーンサルに関する情報が出てきて、たくさん勉強することがありました。

お話のあとは、小麦粉粘土でボーズ作りをしました。先生のアイデアで、お肉は赤い毛糸。おうちでお手伝いをしている子や、はじめて作る子、いろいろでしたが、みんなすごくかわいいボースを作ってくれましたよ。

写真がないのが残念ですが、ツァガーンサル前後は、デールという伝統的な民族衣装で登園する子どもが多く、それはそれは華やかでかわいかったです!

2園目は、ダウン症協会が運営する、小学校年齢の子どもの学習センター。先生不在の中(もちろん他の職員さんはいました)、数々のハプニングが続き、どうなることかと思いましたが、みんなお勉強好きなので、ペープサートで遊ぶときは興味津々で見てくれました。

先生から『読む』お勉強がしたいという希望があったので、文字の読める子どもは、お話の文や単語のカードを読み、書いてあるものと関連のあるピース(パズル式のペープサートにしたので)を選んで遊びました。知的障害が重めの子どもたちは、こちらがするお話に合わせてピースを選んでもらいました。見ている子どもも盛り上がっていたので嬉しかったです。

お話のあとは、挨拶の仕方を学びました。ハタグと呼ばれる布を手にかけて、挨拶をするのですが、子どもたちの真剣な姿勢に、ツァガーンサルの特別さを感じました。

日本人の自分が、モンゴルの文化を子どもたちに教えるということで、それを準備する段階から友人や先生からアドバイスを貰い、保育の中では子どもたちから教えてもらい、ツァガーンサルについて学ぶことがたくさんあり、すごく面白い機会になったなと思います。

もうすぐ任期が終わるのに、まだまだ知らないことがいっぱいです!

それでは、Баяртай. バヤルタイ。

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